今年の4月に無職になり、なんと残り1ヶ月で2021年が終わろうとしています。
毎日があっという間に過ぎ去りまったく意識していませんでしたが、実に8ヶ月もの間、無職生活を謳歌していたことになります。
無職になりたての頃は、半年以上も家でゴロゴロダラダラしているだけではあっという間に飽きてしまうだろうな……と考えていましたが、現状、この生活に飽きがきている様子はまったくありません。
無職生活に飽きる気配がない
私はとにかく飽き性です。
特に、派遣事務の仕事などは勤めはじめて半年ほどで完全に飽きがきてしまい、契約終了まではほぼほぼ惰性で働いているような状況でした。
たとえば業務内容ががらりと変わるとか、転属で上司や同僚が代わるなどの環境の変化があればまだ新鮮な気持ちで働けましたが、それは自分ひとりの力でコントロールできるようなものでもなく……。
ルーティンワークを淡々とこなすだけでお給料が発生して、年単位で無職生活を送れるだけの貯金ができたのでありがたい限りではあったのですが、どうにも”時間を無駄にしている感”が拭えませんでした。
引きこもり生活に飽きていない理由
そんな私がなぜ、この引きこもり生活には飽きていないどころか、快適すぎてできるなら一生無職でいたい……などと考えているのか。
その理由としては、
- お金を稼いでいること
- 趣味や気分転換の時間がたっぷり取れること
……というふたつの要素のバランスが、ちょうどよく成り立っているからなのではないかと考えます。
快適引きこもり生活に”必要最低限の収入”を稼ぐ
私は現在無職ですが、まったくの無収入というわけではありません。
現在は派遣社員の頃からやっていたブログなどの副業を本業にして、お金を稼いでいる状況です。
他にも、アフィリエイトサイト運営やポイントサイトでのポイ活、セルフバックなど、ブログ以外での収入の間口はいくつかあります。
ひとつひとつの事業で稼げる金額は本当に微々たるものですが、寄せ集めると意外に馬鹿にできない金額になります。
詳しい内容は伏せさせていただきたいですが笑、金額としては2~5円台の間で月によって変動します。
(※まあ、税金のおかげで家計は大赤字なんですけど……)
お金は大事
会社に雇われて労働している間は、当然のことながら定期的な収入があり、毎月の生活費の心配をする必要もありませんでした。
が、無職になったらその収入は途絶えます。なんらかの手段を使って収入を得なければ、無職生活を継続することができません。
もちろん、それならそれでアルバイトでもなんでもして雇われ労働に戻ればいいだけの話ではあるのですが、できればそれは避けつつ無職生活を持続可能なものにしたい……!!
となると、やはりネット上で完結するようなポイ活などでお金を稼いだり、自分のスキルを売ったりすることが必要不可欠となります。
試行錯誤が楽しい
生活費のために自分の力でお金を稼ぐとなると、サラリーマンとして働いていた頃より何倍も真剣に仕事(?)をするようになります。
派遣社員として働いていた頃は、がんばって成果をあげたところで自分の時給が上がるわけではなかったので、仕事に対するモチベーションは地を這っていました。
しかし、1000円でも2000円でも多くお金を稼げば、それだけ無職でいられる期間が延びる現在では、「モチベーションが上がらない」などということを言っている場合ではありません。
そういった危機感もあり金策をがんばっているのですが、これがすごく楽しいのです。
週5日労働をしていた頃は時間的・精神的な余裕のなさから、新しいことを始めるのにも腰が重く、休みの日などは平日の疲れを癒したり趣味を楽しむだけで終わってしまっていました。
ですが今は、少しでも「やってみたい」と思えることで、それに取り組むためのコストがそこまでかからないものであれば、すぐに取り組むことができます。
しかも、少しでもやりたくないと思うことは一切手を出さなくてもいいので、ストレスはほとんどありません。
雇われ労働をしていると「仕事は我慢料」となりがちですが、自分ひとり分の生活費を稼ぐくらいであれば、歯を食いしばって嫌なことに耐える必要はありません。
自分の興味のあること、やりたいことだけをやって、それをなんとか収入につなげるための試行錯誤をするのはとても楽しい作業です。
飽きたら辞めていい
この働き方?の最大のメリットは、ひとつの金策方法に飽きてしまったら、また別の方法を考えて取り組めばいいという点にあります。
私は基本的には、あんまり稼げなくてもその作業が好きで、こつこつと続けていきたいのであれば、辞めずに続ける。
逆に、つまらないなと感じたり、あんまり稼げなくて辛くなってきた作業などは思い切って辞めてしまって、他の”楽しみながら稼げる方法”はないかに目を向けるようにしています。
それで収入が途絶えたとしても自分が焦るだけで誰に迷惑をかけるわけでもないし、少しくらい焦りや危機感があるくらいのほうが「がんばって稼がなきゃ!!」という気持ちになれていいという効果もあります。
無職は趣味や気分転換の時間がたっぷりとれる
上記の仕事?もほとんど趣味の延長線でやっているようなものではありますが、まったく収入に結びつかない、純粋な趣味を楽しむ時間も、無職には有り余るほどあります。
ゲーム、読書、映画鑑賞、YouTube鑑賞、推し活、散歩、筋トレ、TRPGなどなど……。
私は金策の時間はそこそこに、1日の時間の大部分を趣味に費やしています。
もともと、もっと仕事の時間を減らして、自分の趣味や家事にかける時間を増やしたいという思いで週5日労働を辞めているので、自分のやりたいことを好きなだけ楽しめる現在の環境が天国のようです。
もちろん生活費を稼ぐことも大事ですが、余暇のほうがもっと大事です。
お金を稼ぐことばかり考えているとだんだん気持ちが塞いできます。それに、ただお金を稼ぎたいだけなら、サラリーマンに戻ったほうが遥かに確実だし効率的です。
趣味の時間はしっかり確保しつつ、趣味の延長ややりたいことでわずかながらでもお金を稼ぎ、毎月の生活費は可能な限りミニマムにする……というのが、私にとって理想的な、持続可能な無職生活のスタイルです。
気分転換も大事
飽きない無職生活を送るには気分転換も必要です。
- 近所を散歩したり、
- 掃除や模様替えをしたり、
- お風呂に入ったり、
- 図書館やカフェや温泉に行ったり、
- 自転車や原付で近場を走り回ったり、などなど……。
好きなことばかりしていても停滞することもあれば、将来の不安から気分が落ち込んでくることもないわけではないので、そういう時は意識的に体を動かしたり、場所を移動するようにしています。
ただし、気分転換にかける費用は、できる限り少なく抑える必要があります。
気分を変えたいからちょっと海外旅行へとか、ストレス解消のためにちょっとブランドバックを買うなどしていては、お金がいくらあっても足りません。
趣味ややりたいこと、あるいは収入を得るための自己投資としてお金を使うならまだいいかもしれません。が、毎月の生活費が膨らむ一方になってしまうと、収入とのバランスが崩れて、生活が破綻してしまいます。
生活費はあくまでもミニマルに、お金をかけずに延々ヒマをつぶせる趣味があれば、買い物で散財しなくても楽しい毎日を送ることができます。
ソロー師匠「詩人になるなら、今すぐ屋根裏の安アパートで暮らすべき」
たしかに、お金をふんだんに稼ぐ人は汽車に乗れます。ただし、十分に稼げるだけ長生きできればの話です。長生きすれば、働きすぎて頭が固くなり、旅したい気持ちは失せます。人生の最良の時期をお金を稼ぐために費やし、稼いだお金を、人生のもっとも価値の少ない残りの時期の怪しい自由を楽しむために使う人を見ると、私はインドでお金を稼いで青年期を過ごし、のちにイギリスに戻って詩人の暮らしをしようとした、あるイギリス人を思い起こします。詩人になるなら、今すぐ屋根裏の安アパートで暮らすべきです。
(※最近になってソロー師匠の原著にやっと取り掛かりはじめました。名文が多すぎてカロリー消費がハンパないです)
私は、ブログを書いたり、本を読んだり、ゲームをしたりといったことに時間を費やす現在の生活は、もしかしたら人生で一番楽しくて充実した生活なのではないか?と考えています。
この”人生の最良の時期”をできるだけ長続きさせるためにできることは、たぶんもう週5日、毎日8時間の労働に身をやつすことではないのだろうなという気がしています。
私自身の”稼ぐ力”のようなものは極めてよわよわですが、
- 毎日を楽しみながら稼ぐ方法を試行錯誤すること
- お金のかからない趣味にかまけて何ヶ月ものヒマをつぶせること
- 生活コストを圧縮すること
……にかけては、それなりの自負があります。笑
”詩人”として細々と稼ぎながら趣味を楽しむ生活は飽きる気配もなく、死ぬまでこんなふうに暮らせたらいいのにな~~とすら思います。
……が、そろそろ貯金の底が見えてきたので、無職生活から週休5日生活へと作戦変更を余儀なくされそうな気配です。ヤダ……もっと遊んでいたい……。