数年前に、あるブロガーさんが、キャンピングカーで日本中を回りながら暮らす生活を発信されているのを見かけてから、バンライフに憧れています。
バンライフとは
バンライフを端的に説明すると、「都市での生活」「持ち家・借家」「職場に通勤しながらの仕事」などを捨て、車を居住空間に改造して、必要最低限の荷物だけで世界中を旅しながら生活する暮らし方のことです。
家を持たないので当然家賃はかからないし、必然的に持ち物が少なくなるので、必要最低限のものしか持たない暮らしが実現できます。
ミニマリスト的な生活スタイルに加えて、タイニーハウスのような家的機能を車に搭載して旅をする、とんでもなく身軽で多動的な生き方。
惹かれないわけがない!笑
車は「移動する」ためのものだけでなく、「暮らす」場所に
車なので勿論移動手段として使うのですが、バンライフでは車の中で寝泊まりをする必要があるので、それなりのスペースが必要になります。
日本車でいくとハイエースとかキャラバンあたりが広くていいかもしれないですね。
寝るのは寝袋と、薄いマットレスでもあれば十分です。
食べることに関しても、キャンプ場などで寝泊まりするなら水道が使えるし、携帯用のカセットコンロひとつで作れる料理ぐらいなら、台所設備がなくても自炊ができます。
具沢山の味噌汁で一汁一菜とか、カレーとか、簡単な炒め物などで十分かな~。
日本だったらスーパーに行けば食べ物はいくらでも手に入るし、しかも安いので、食べることに関してはまったく問題なさそう。
あとはちょっと座ってパソコン作業ができる、折り畳みの机と椅子があれば言うことなしですね。
お風呂は銭湯や温泉を利用する必要があります。
毎日のこととなるとお風呂代だけでも結構かさみそうですが、自宅で入ってもガス代・水道代がかかることに加え、お風呂掃除の手間もあることを考えると、「完全外風呂生活」にシフトするメリットもなくはないのかも……!?
余談ですが、九州の別府温泉の入浴料はどこもとても安くて、大人が100円で入れる温泉もありました。
全国的にそれぐらいの値段になってくれたら、自宅にお風呂いらないのに……。
全国展開していてどこでも利用できるスポーツジムなどに登録しておけば、身体を鍛えるついでにシャワーが使えて便利かもしれませんが、お金がかかるのはいっしょですね。
洗濯はコインランドリーを利用したり、手洗いする必要があります。
バンライフ、昼間の過ごし方
夜の間は車内で寝て、昼間は移動したり、観光する時間に充てることになりそうです。
気に入った場所があったら定住(?)して、その土地のカフェや図書館などに足繁く通ったり、キャンプ場にテントを張ってのんびりしたり、なんなら日銭を稼ぐための日雇い労働などをしてもいいかもしれません。
リモートワークやフリーの仕事をするなら、車の中や手近なカフェなどでノマドワークするとか。
雨が降ったら車内でひたすら本を読むとか。
素晴らしい生活だな~~。
バンライフ、クリアすべき問題
ガソリン代問題
たぶんそのへんの田舎でアパートを借りるよりも高額になりそうなのが、ガソリン代ですよね。
移動するのは1日〇kmまでと決めてしまえば予算管理することは可能ですが、大きな車は燃費が悪いし、どこまでアクティブに動けるか予想がつきません。
「ゆっくりのんびり移動できればそれでいい」ぐらいの感覚でいると、ガソリン代を安くあげることができそうです。
暑い/寒い問題
冬の寒さに関しては、厚着したり、いい寝袋を使ったりすればしのげるかもしれませんが、夏の車内の暑さは生命に関わる問題になりかねないので、真夏の車中泊は避けた方が無難です。
暑いからって窓を全開にして寝たりしたら、また別の危険が待ち受けていそうだし……。
夏の間は涼しいところ(北海道など)に逃げてしまって滞在するというのもひとつの手です。
電気の問題
ガスはカセットコンロ、水道はキャンプ場や道の駅などを利用させてもらうことができますが、電気はどこかから持ってくるというわけにもいきません。
ソーラーチャージャーを使えば、太陽光発電でスマホやパソコンくらいなら比較的簡単に動かすことができるようですが、発電量が天候に左右されてしまうという難点も……。
現実問題として、冷蔵庫やエアコンのような消費電力の大きい家電を扱うにはそれなりの設備が必要です。
トイレ問題
トイレはキャンプ場、道の駅、コンビニなどの公衆トイレを利用させてもらうことになります。
一般に開放されているとはいえ、コンビニや道の駅なら食料品や生活雑貨を買うなどすれば、多少は罪悪感が薄れます。
ゴミ問題
車中泊をしていて一番ネックになるのがゴミ問題だと思います。
コンビニやスーパーや道の駅などで買ったものなら、その店舗のゴミ箱を利用させてもらうことができます。 (※ただし、一度どこかに持ち帰ってしまうと「家庭ごみ」扱いになるようです)
ペットボトルやプラスチックのトレイなどは、スーパーに行くと家庭で出たものでも捨てられるゴミ箱が設置されていることがあるので、利用させてもらえます。
とはいえ、基本的には「ゴミを出さない生活」をするのが最良だと思われます。
過剰なパッケージのお菓子や雑貨などは買わないようにするだけで、ゴミの量はずいぶん減らすことができます。
キャンプとはまた違った、車中泊の魅力
我が家はキャンプをするのも好きなのですが、車中泊はキャンプ泊と違い、
- テントを設営する手間・撤収する手間がなく、それらにかかる時間も短縮できる
- 雨が降っていても風が強くても、快適に過ごすことができる
- 鍵がかかるので防犯面でも安心
- 高くて5,000円ほどもかかるキャンプ場の使用料金を浮かせることができる
などなど意外とメリットが多く、長期旅行の際は基本的に車中泊をするようになりました。
車内を快適な寝場所にするための工夫をするのも楽しく、平日の仕事中も「今度の週末はどこで寝るか」を考えて注意力が散漫になる始末。笑
経済的だし、あらかじめホテルや新幹線などを予約しておく手間もないし、なによりすごく自由を感じられるところが好きです。
そんなふうに、毎日旅をしながら暮らせたらどんなにいいか……と思うのですが、やはりある程度の蓄えがないと実現できない生活であるのは確かです。
将来旅をしながら暮らすために、今のところは極限の節約生活をおくりながら、お金を貯めておきたいと思います。