肌断食をはじめて6年目に突入しました。
顔には化粧水や保湿クリームなどを一切つけていませんし、肌断食ユーザーのマストアイテムであるワセリンも、ここ数年はほとんど使っていません。
それでも今のところ特に問題もなく、肌断食を継続することができています。
肌断食は人によって向き・不向きのある美容法のようですが、私にはかなり合っていたようで、化粧水などで保湿をする必要のない今の生活を気に入っています。
自分の経験上、こういうことに気をつけたら肌断食が成功しやすいのではないかな?と思うことをまとめました。
保湿化粧品のデメリット
化粧水や保湿クリームなどの化粧品のデメリットとしてよく言われるのが、
- 肌のターンオーバー(皮膚の再生)を阻害する
- 化粧水は肌を潤わせるように見えて実際はほとんど蒸発してしまい、その際に肌の水分を奪う
- オイル系のクリームは毛穴に詰まり、油が酸化して刺激になる
- 洗顔料に含まれる界面活性剤が肌のバリア機能を壊す
- 化粧品の成分によっては、肌をきれいにするどころかアレルギーや炎症を引き起こすことがある
……などなどです。
これらのことが真実かそうでないかは、正直なところよくわかりません。
が、個人的な感想としては、お風呂上りにどんなに化粧水をはたいて保湿クリームを塗ったとしても、特に冬場などは”肌の乾燥”に悩まされがちでした。
それは、化粧水などで一時肌の表面を潤わせたところで、数時間程度で水分が蒸発してしまうということだったのかなぁ~と今は思います。
また、特定の化粧品で肌がかゆくなったり、顔がただれたように真っ赤になってしまったという経験もあり、”とりあえずなんでもいいから保湿しておけばいい”というものでないことも体感しています。
余談ですが化粧水不要論の人がよく言う、
- 化粧水は肌に浸透したりしない
- なぜなら、皮膚というものはそもそも異物が体内に侵入するのを防ぐためにあるものだから
- なので、毎日肌に高級化粧水をはたくのは、高いお金を払って空気中に水分を撒いている状態と同じ
……というのは、ちょっと極端だし眉唾的なものではあるにしろ、おもしろい説だなと思います。
肌断食6年目が思う「肌断食をはじめるなら気をつけたほうがいいと思うこと」
肌断食を何年か続けていて、気付いたことや気をつけたほうがいいと思うことを解説します。
日焼け止め・石けん・ファンデーションなどは厳選する
私は保湿をしないからといって、お化粧を全くしていないわけではなく、最低限のアイメイクなどはほぼ毎日しています。
アイメイク関係のコスメはお湯でオフできるものを中心に選んでいますが、夏は日焼け止めを塗りますし、しっかりベースからメイクをしたい気分のときは石けんで落ちるファンデーションを塗ります。
この、日焼け止め・石けん・ファンデーションの3点については、かなり強いこだわりをもって、自分にあうものを探して使っているつもりです。
なぜなら、
- 洗浄力の強いクレンジングが最も肌に負担のかかる行為だと思うこと
- 肌断食をしているからといって紫外線対策をしないのがおっかないこと
このふたつの理由から、石けんで簡単にオフできる日焼け止めやファンデーションはマストだからです。
もちろん、肌断食と並行して脱ファンデやミニマルメイクを目指しているという人にとっては、不要な部分もあるかと思います。
私が使ったことのある、肌断食している人におすすめの化粧品については、↓記事などで個別にまとめています。
※あくまでも”私のお気に入りアイテム”の域をでず、これを使えば誰でも美肌に!!と言えるようなものではありませんが、ご参考までということで。
「肌断食専用化粧品」などの広告を真に受けない
肌断食に関することをネットなどで調べていると、さまざまな意見を目にします。
肌断食をはじめて肌がきれいになったとか、ラクになったとか(ちなみに当ブログはこの立ち位置です)、逆に、肌断食なんか絶対しちゃだめ!という意見もあります。
その多くは、記事を書いた人の率直な感想がほとんどなのだとは思いますが、中には肌断食をはじめようと思っている人の不安を逆手にとって、必要のない化粧品を買わせようとする記事も、ちらほら目につきます。
そのような名目で売られているものとしては、洗顔料が主流のようですが、中には”肌断食専用化粧水”などという意味不明なものも見かけたこともあります。
こういう広告は、肌断食をしたい人をサポートしているというより、ただ不安にのっかってビジネスがしたいだけというかんじがするので、あまり信用しない方がいいように思います。
”肌断食専用化粧品”でなくても、肌に負担の少ない化粧品はいくらでも売られているので、わざわざ専用品と銘打たれているものを買う必要はありません。
念のため後付けしておくと、そのような化粧品の実際の効果について検証をしたわけでも、使っている人についてなにか言いたいわけでもありませんので、悪しからずご了承ください。
脅しに屈しない。笑
肌断食をしたほうがいいのか、それともしないほうがいいのかの判断基準となるのは、
- 実際に試してみて、自分の肌の状態がどうなったか
- 自分がどう思うか、どう感じるか
です。
私個人の見解では、多くの化粧品は、基本的には、必要のないものをあの手この手で買わせているもの、という認識です。
マスカラやファンデーションなどのメイクアップ用品に関しては、目に見える変化(お化粧をして、きれいになる)がありますが、基礎化粧品は、
- それを使ったことによって起こる変化の再現性に乏しい
- 一見肌がきれいになったように見えても、それに含まれる成分が肌にどのような影響を与えているかわからない
……という側面があります。
(極端な話、特定の化粧品が深刻なアレルギーを引き起こしたという事例もあるぐらいですので)
なので、「肌断食なんてしていたら将来お肌がカサカサに!」「保湿をしないととんでもないことに!」と言われても、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないとしか答えられないのです。
そして、ありとあらゆる化粧品を使って熱心に保湿をしたとしても、それらが肌にどんな影響を与えるかは、誰にもわかりません。
肌の状態は本当に個人差がありますし、生活習慣や環境の変化なども反映します。
なにより、【10年間保湿をし続けた自分の肌】と【10年間肌断食をした自分の肌】を、物理的に見比べることは不可能なのです。
とはいえ、絶対に10年後も20年後もシミシワひとつない肌でいたいんだ!!というなら、それは人体構造上不可能ですよ、と断言できます。
おそらく、叶姉妹ばりに美容の研究にお金と時間と手間をかけつづけない限りは無理です。笑
(にもかかわらず、まるで保湿さえしていれば未来も絶対安心、保湿をしないとカサカサシワシワに!と言えてしまうというのは、個人的には眉唾だと思っています)
そんなこと言ったってじゃあどうしたらいいんだ!!!というと、やはり気をつけたほうがいいと思うのは、
- 化粧品を売りたい人のセールストークを真に受けないこと
- 自分の肌の状態で一喜一憂して、ストレスをためないこと
これに尽きるのではないかと思います。
そういうものに惑わされすぎると、前述したような”肌断食専用化粧水”などという意味不明なものを買ってしまいかねません。
結局のところは、お肌の話に限らず、自分の体の変化をありのまま受け入れることが、身も心もラクになれる近道なのではないかと思います。それがいちばん難しいんですが!!
お金のかからない美容法はなんでも試してみる
そうは言っても、美容のために何かしていないと不安……という人(わかります)は、極力お金のかからない方法で、わりと普遍的に「肌によい」「体によい」とされていることをかたっぱしから試してみるのをおすすめします。
個人的に信憑性があるかな?と思うのは、
- 腸内環境を整える
- 表情筋のトレーニングやストレッチ
- 睡眠をしっかりとる
- 適度な運動
- バランスの良い食事
- 温泉
……などは、そこまでお金がかからないうえに、お肌や体の健康に対する効果が大きいように思います。
(最後のひとつは私の個人的な趣味です)
どれも実際にためしてみて、自分には効果があると思うことを継続して行うことで、前向きに美容を楽しめることばかりです。
まとめ
この記事を書こうと思ったきっかけは、このブログの検索ワードとして、「肌断食」にプラスして「やらない方がいい」「やめた」「失敗した」などのネガティブワードがくっついているものがやたらと多い、ということに気付いたためです。
私は肌断食について、やらない方がいいとも思わないし、いま現在の自分が肌断食に失敗しているとか後悔しているといったことも一切ありません。
が、それでも保湿を一切しない生活に不安をおぼえる人は多いようです。
そのような人に向けてというわけではないですが、肌断食をはじめようと思っている人や肌断食をしている人の参考に、ほんの少しでもなれば幸いです。
繰り返すようですが、実際に自分の体で試してみて、合わないな~とかつらいな~と思ったらやめてしまえばいいだけの話なので……。