2016年からエクセル家計簿をつけはじめて、5年目に突入しました。
これまでの家計簿のつけ方はというと、
- 月ごとにシートをつくり、日々の出費の記録をつけたり
- 予算管理をしたり
- 各銀行口座の残高管理をしたり
……といったことに活用していました。
自分で1から作り、少しずつ改良しながら使っていた家計簿ですが、毎月新しいシートを作り、細かな調整をする必要があることがだんだんとめんどうになってきてしまい……。
作業自体はもう4年以上、ほぼ毎日のようにしていることなのですっかり慣れたものですが、もうちょっとシンプルに、簡単に家計管理をしたくなり、月別のシートを廃止するという試みをしてみました。
実際につくってみた家計簿がこちらです。
一覧シート
この「一覧」シートで、予算の管理と、実際に使った出費の、予算ごと・月ごとの金額が一覧で見られるようになっています。
表は「予算表」と「実績表」に分かれていて、ついでに各銀行残高の推移も記録して、毎月どのくらい貯金が増えているかも見える化しています。
【予算表】
予算表には、大きな出費から小さな出費まで、今後予想される出費を思いつく限り記入。
税金の支払いなど1年に1回しかしないような大出費に備えたり、日々の生活での無駄遣いを防止します。
一部の費目が12月に偏っているのは、特定の予算の設定額を、暫定的に年末にまとめて設定しているためです。
食費のように毎月コンスタントに一定の出費のある費目ではなく、洋服のように”買ったり買わなかったりする月があるもの”は、年間で○○円、というふうに予算を設定しています。
たとえば1月に1,000円の書籍を買うなどの出費があれば、「書籍(雑費)」の項目の12月から1月へ1,000円の予算を移動させ、残りを9,000円とする、といった具合に操作します。
※予算の作り方についてのもっと詳しい解説は、↓の記事に書きました。
【実績表】
実績表は文字どおり、月ごと・予算ごとの実績(実際の支出)が一覧で見られるようになっています。
後述する「詳細」シートの数字を、以下のようなSUMIFS関数で引っぱってくることで、金額が自動反映するようになっています。
興味がある方向け:
=SUMIFS(詳細シートの”金額”の列(E列),詳細シートの”月”の列(B列),月(E1~P1),詳細シートの”費目”の列(C列),費目(D44~55))
また、銀行口座預金のまとめとして「前月比」という項目を設けており、ここで前月と今月でどのくらいの差があるか、つまりどのくらい貯金が増えたかが確認できるようになっています。
この「前月比」の項目も、貯金のモチベーションアップのためには必須の項目です。
詳細シート
実績表の元データとなっているのが「詳細」シートです。
(サンプルです。実際はもっと正確な金額や、買ったものの詳細を記入します。笑)
この詳細シートに毎日の出費を記録することで、↑の一覧シートに自動で金額が反映されるようになっています。
”支払い手段の管理”はしないことにしました
ここには、現金や自分のクレジットカード・同居人との共用クレジットカードなどの支払い手段にこだわらず、シンプルに金額だけを記入しています。
クレジットカードは実際にお金が口座から引き落とされるのは翌月になりますが、この詳細シート上では買った日ベースで記録をします。
そのものを買うのに現金を使ったのか、クレジットカードを切ったのかを細かく記録しておこうかとも思いましたが、支払い手段はそこまで重要ではなく、お金を、なんのために、いくら使ったのかさえ把握できていれば十分かと思い、必要以上の工程を増やすのはやめにしました。
(そもそも最近は支払いに現金を使うこと自体が稀ですし……)
この詳細シートの便利な点としては、他にも、
- 費目でフィルターをかけることで、月ごとの金額を一覧で比較できる
- クレジットカードのマイページからダウンロードできるcsvの明細をそのままコピペするだけで出費の管理ができる
- 出費の管理だけでなく、各銀行口座間の資金移動(振替)も同じように管理できる
……という利点もあります。
よりシンプルになり、家計管理がしやすくなった
今回の改良でエクセル家計簿が更に使いやすくなり、快適に記録ができるようになる、予定です。
月ごとにシートを分け、毎月、表の体裁を整えなくてはいけなかった今までのやり方は、めんどうと言えばめんどうでした(不思議と長続きしましたが……)
ですが、「もう家計簿は一切つけない!」となると、もし無駄遣いをしてしまったときに気付ける手段がない……ということで、家計簿の体裁をやや簡略化する方法に落ち着きました。
また、私にとっての家計簿は「ちょっとした日記帳のかわり」にもなっており、
- 何月にどこに旅行にいったのか
- なにを食べたのか
- 消耗品をどのくらいの頻度で買い足しているのか
- 税金や保険料を何月にいくら支払ったのか
などなどの日々の行動のログを残すものとしてつけている、という側面もあります。
このようなログを残すことで、今年の出費が管理できるだけでなく、来年の出費の目安にもなり、予算管理に役立てることもできます。
なにより家計簿をああでもない、こうでもないといじるのは割と好きな作業で、もはや趣味の一環になっているので、今のところ「家計簿をやめる」という選択肢はありません。
もしかしたらまた以前の月別シート形式に戻す可能性もありますが、その時はその時ということで……。笑