家計簿をつけていると、毎月の食費に占める「ラテマネー」が、けっこうな割合になっていることに気付かされます。
「ラテマネー」とは、通勤途中やお昼休みなどに、コンビニやカフェでコーヒーを買うお金のこと。
広義ではコーヒーだけでなく、雑誌代やスマホゲームの課金代、おやつ代、お酒代など、習慣的に払っている少額の出費のことを指すようです。
仮に、1日1杯のコーヒーに300円のお金をかけるとすると、平日だけでもひと月5,000~6,000円の出費になります。
仕事の合間にひと息ついて気分転換するための必要経費、と見ればこの金額が高いのか安いのかは人によるとは思いますが、個人的には、このラテマネーは限りなく0円に近づけたい、やめたいと思っています。
「ラテマネー」の中身
このラテマネーにあたるものとして、私の場合は、コンビニのカフェスペースでブログ作業をするときの「コーヒー代とおやつ代」があります。
家で作業をしているとなにかと誘惑が多かったり、仕事で疲れているからとベッドでゴロゴロしてしまったりとだらけまくってしまうので、極力家の外に出て作業をするようにしていました。
コーヒー代150円にプラスして、ちょっとしたおやつを購入することも多々あり。 大体毎回300~400円程度、ひと月あたりでは3,000円ほどの出費に。
これまでは、出先のほうがブログ作業がはかどることもあって、この金額に対しては「これは自己投資みたいなものだから、あまりカツカツに節約しなくてもいいかな」「大した金額でもないしな」と、あまり深く考えずにお金を払っていました。
が、よくよく考えてみると、コーヒー代を払って外で書いた記事と、1円もお金をかけずに家の中で書いた記事のクオリティって、おそらくほとんど変わらないのではないかと。
アウトプットされる結果が同じだとしたら、コストをかけなくてもモチベーションを維持できるほうがよいはずです。
家の中では作業ができない、どうしても外に出たいということであれば、コンビニのカフェスペースよりも図書館のほうがはるかに静かだし、集中できます。
成果物に一切反映されない、本来必要のないコストを払っているのだとしたら、それは「無駄遣い」に限りなく近いものになってしまいます。
また、そうして飲んだり食べたりしたものって、すごく味わっているというよりもどことなく惰性的に、作業の合間の手持ち無沙汰を埋めるために摂っているもののような気がして、あまり満足度の高い嗜好品であるとは言いにくいような気がしていました。
とはいえ、どうしても美味しいコーヒーを飲んで気分を上げたい、という日はあると思うので、そういう時はがまんすることなくコンビにでもスタバでもコメダでも行って、ノマドワークを楽しみたいと思います。
外で飲むコーヒーを「習慣的なもの、日常のもの」と捉えるのではなく、「特別にやる気を出したい時に、力を貸してくれるもの」と捉えなおし、スペシャル感のあるものとして扱うよう、意識を改めました。
「ラテマネー」をなくすための工夫
インスタントコーヒーとマイタンブラーが常に手元にある状態にしておく
具体的な対策としては、家と職場にインスタントコーヒーの瓶を常備して、飲みたくなったらいつでもタンブラーに淹れられるようにしています。
経験上、「コーヒーが飲みたい!」と思うタイミングとして多いのは、「通勤途中の車の中」と「仕事中」がほとんど。
飲みたい!と思ったときに手元にコーヒーがないと、ついつい通勤中にコンビニに立ち寄ったり、自販機で缶コーヒーを買ってしまうということになりかねません。
朝、家を出るときはコーヒーを飲みたい気分でなくても、とりあえず淹れて持っていくとか、中身は空っぽでもタンブラーだけは常に持参するようにしています。
そうすれば、たとえば仕事中の息抜きに席を立ってコーヒーを淹れにいき、ちょっと気分を変える……ということもできるので、インスタントコーヒーはデスクに常備しています。
現金を持たない
前述したような「小銭が手元にあると缶コーヒーを買ってしまう」という衝動買いは、現金を持ち歩かないようにするという対策によってほぼゼロにすることができています。
財布の中にはクレジットカードやキャッシュカードなどのカード類のみ収納して、現金(特に小銭)は極力、持ち歩かないようにしています。
缶コーヒーは金額が100円あまりととても少額なために、出費に対するハードルが下がりすぎるのが問題でした。
安いからといって気軽に買ってしまうと、「自販機で飲み物を買う」という行為が簡単に習慣化してしまいます。
私が東京で働いていた頃の職場は「マウントレーニア」のカップの自販機が設置されていて、昼休みに毎日のように飲んでおり、計算はしていませんでしたがけっこうな金額になっていたのでは……と思います。
ラテマネーのような少額な出費に関しては、「お金を払っている」という意識は低いまま嗜好品にお金をつぎ込んでしまうということが充分あり得るので、いっそ物理的に買えなくしてしまうのがいちばん手っ取り早いです。
買えなくなったからといって生活レベルが格段に下がったということもないので、やはりしなくてもいい無駄遣いは、しない方がいいのだと思います。
マイボトル(水)も常に持ち歩く
インスタントコーヒーばかり飲んでいては身体に悪そうなので、マイタンブラーといっしょにマイボトルも常に持ち歩くようにしています。
のどが渇くたびにペットボトルの飲み物を買うのはあまり経済的ではないし、ペットボトルで売られている飲み物はだいたい甘すぎるので、最近は水道水ばかり飲んでいます。
水道水も慣れてしまえばふつうに美味しいし、ほとんどタダみたいな値段で飲めるし、ゴミは減るし、コンビニやスーパーで「選択疲れ」することもないし、いいことづくめです。
少額の出費こそ、習慣化してしまうと、コントロールが難しくなる
コーヒー代に限らず、おやつ代などの広義でのラテマネーに関しても、「これがどうしても欲しいんだ!だから買うんだ!!」という確固たる意志をもって買っている人は、そう多くないのではないでしょうか。
どちらかというと、
「あったほうが安心だから」
「ないと物足りない気がするから」
というふんわりした理由でなんとなく支払っていることが多く、だからこそそのような少額の出費は、「やめたい!」と思ってもなかなかやめられません。
いつものコンビニでいつものコーヒーを買う、という行為は、どことなく安心感を与えてくれるし、なにか特別な理由やきっかけでもなければ、それを「やめよう」と思い至ることもありません。
本当はそれを買わなかったとしてもなにも問題ないものに対して、
- たいした金額じゃないし……
- 必要経費だし……
- これがないと気分が乗らないし……
などというワードが頭の隅に浮かんだとしたら、そういう安心感のようなものを手放せなくなっている、プチ依存状態に陥っているサインなのかもしれません。
コーヒーに限定すれば、あるいは単純にカフェイン中毒になってしまっているという可能性もあります。
少額だからといってばかにせず、「どうしてそれを買いたいのか、買わずにいられないのか」について考察し、削減できるところは削減したほうがいいのではないかと思います。