エクセル家計簿の書き方、予算の立て方と書き方についてです。
私は1年ほど前から、支出の管理をしているエクセル家計簿上で、予算の管理もするようにしました。
- 予算立て、大事
- 予算の作り方① 固定費を埋める
- 予算の作り方② 食費を埋める
- 予算の作り方③ 変動費の費目(大カテゴリ)を決める
- 予算の作り方④ 変動費の項目(小カテゴリ)を決め、金額を設定する
- 予算の作り方⑤ 合計金額や平均金額を算出する
- まとめ
予算立て、大事
予算を立てないまま家計管理をするのは、マラソン競技でゴール地点がどこかも知らされず、地図も渡されていないのに「とりあえず走ってがんばってゴールにたどり着いてください」と言われているようなものです。
そんな状況では、当然、
- 「え?ゴールどこ?」
- 「どんだけ走ったらゴールにつくの??」
- 「どんなペースで走ったらいいの???」
となります。
家計管理におけるゴールは「貯めたい金額」で、そこにたどり着くための地図が予算表です。
目的地の場所も知らず地図もなくやみくもに走り回ったところで、ゴールなど到底たどり着けずに力尽きるのがオチです。
でも、地図(予算表)が手元にあって、地図通りに走れていればとりあえずは安心して走る(貯金する)ことができますし、地図から大きく道を外れていれば軌道修正することもできます。
予算を立て、予算を意識しつつ日々の支出をコントロールすることで、無駄遣い防止と貯金額のシミュレーションをすることができ、家計管理にかなり役立っています。
更に、以下で解説する方法であれば、年間での管理と月間での管理の両方を一覧で運用できるので、見やすく・かつ網羅的に操作ができるのが気に入っているポイントです。
予算の作り方① 固定費を埋める
まずは、エクセル表の横の列を1月~12月まで作成し、合計額・平均額の列も作ります。
縦の行には支出項目(費目)を並べていきます。
てはじめに、家賃・光熱費・通信費など、毎月、ある程度の固定の支出があるもので金額がわかりやすいものから埋めていきます。
光熱費などは時期によって変動のあるものですが、年間にならすとだいたいこのくらいかな~というざっくりとした金額で予算を組みます。
光熱費に関しては、予算を少なく見積もるよりは、実際よりもすこし多めに見積もっておいて、後々の調整などせずほったらかしているぐらいのざっくり管理にしています。
ここの予算を極端にしぼっても、できることと言えば「水を出しっぱなしにしない」「電気をつけっぱなしにしない」くらいのもので、節約効果としては期待薄のためです。
予算の作り方② 食費を埋める
私は、食費は半分、固定費扱いにしており、
- 自炊にかかる食費:月10,000円
- 外食にかかる食費:月5,000円
というふうに、あらかじめ予算を設定しています。
ただし、自炊にかかる食費については、実際に生活をしているなかで多少予算をオーバーしたとしても、あまり気にしすぎないことにしています。
スーパーで買う食材やおやつなどは、少々贅沢をしたとしても支出の上昇率はわずかなものだし、生活の満足度に直結するためです。
運用していくなかで明らかに予算が不足している、あるいは多く計上しすぎているなどあれば修正していきますが、個人的には食費を削るのは本当に最終手段……ということにしています。
予算の作り方③ 変動費の費目(大カテゴリ)を決める
固定費・食費以外の費目については、自分がよくお金を使う分野や定期的に出費があるものを、何年かかけて修正しながら決めました。
現在の費目は、
- 被服費
- レジャー費
- 趣味費
- 雑費
- 経費
の5つです。
4.雑費と5.経費の違いは、ざっくりと「雑費」=「買いたくて買っているもの」、「経費」=「嫌でも払わなければいけないもの」で差別化しています。
- 雑費は、日用品代、雑貨代、美容院代、化粧品代など
- 経費は、税金・保険料・医療費・通勤のためのガソリン代など
……があたります。
雑費は削ろうと思えば削れるけれど生活の満足度が下がる場合があり、経費は自分の都合で予算を削ることができないという違いもあります。
予算の作り方④ 変動費の項目(小カテゴリ)を決め、金額を設定する
過去何年か家計簿をつけていくなかで、
- 「〇月は税金の支払いがあって、数万円の出費があるな~」
- 「〇月は夏休みがあるから、レジャー費にだいたいこのくらいかかるな~」
- 「〇月は母親の誕生日だから、なにか買ってあげないとな~」
……というような、出費のタイミングと金額になんとなくの検討がつくようになっています。
それ以外でも、
- 毎月の旅行代には、最低でも5,000円ぐらいはかけたい
- 書籍代は、毎月2,000円分ぐらいは買いたい
- 美容院には、3ヶ月に1回ぐらい行ければいい
……など、やりたいことに関しても、「だいたい毎月このぐらい使えたら、楽しく暮らせそうだな」と思う金額を、あらかじめ設定してしまいます。
やり方は、③で決めた費目の大カテゴリを更に細分化した、小カテゴリを作ります。
レジャー費であれば、毎月の旅行代、ゴールデンウィークの旅行代、夏休み旅行の旅行代などに仕分けすることができます。
雑費なら、ティッシュやトイレットペーパーなどの消耗品代を設定したり、年内に買い替える必要がある家具・家電の予算(いくらまでなら出費できそうか?)を決めたりします。
家具の買い替えなど、「現時点では、何月にいくら支出するかわからないけど、とりあえず予算30,000円くらいを確保しておきたい」というような費目は、ひとまず年末である12月に30,000円の予算を記入しておきます。
そして、もし6月に25,000円の家具の買い替えが発生したなら、6月に25,000円を移動し、12月は5,000円に減らす……というふうに操作をすれば、家具に使える予算は6月時点では5,000円残っている、ということがわかります。
この小カテゴリはあまりに細かく分けすぎると管理しきれなくなるので、はじめはざっくりと暫定で決めておいて、修正する必要があれば適宜修正していくというやり方でゆるく管理しています。
重要なのは、生活の満足度は落とさずに無駄を見つけ出し、省くこと、節約と生活の楽しみのちょうどいいバランスをとることだと思っています。
予算の作り方⑤ 合計金額や平均金額を算出する
必要な費目を書き出し、金額を入れ終えたら、年間の予算のトータルがいくらになったのか、月々に平均するとどのくらいの生活費が必要なのかを確認します。
この金額はあくまでも目安にすぎませんが、出費があまりにも多くてとても貯金なんてできそうもない……という状態であれば、どこかに無駄がないか、予算を大きく立てすぎていないかを確認する必要があります。
逆に、出費があまりにも小さい金額でまとまりすぎている(過去の実績や体感からしても少なすぎる)場合は、なにか必要な予算を計上し忘れているか出費を低く見積もりすぎている可能性があるので、これも確認が必要です。
設定した予算を適切に使えているか、修正する必要があるかは都度確認する
予算を設定したからといってそのまま放置して二度と振り返らない、などということになるとこれまでの作業が全て無駄になるので笑、
- 設定した予算の範囲内で支出をまかなえているか
- 計上し忘れた予算や金額の下方修正/上方修正が必要な費目はないか
……などは、都度確認する必要があります。
私は、毎月の支出の合計と予算を差し引く式を入れておき、毎日の家計簿を記入すると自動で残りの予算を算出するような表を作って、予算の使用状況をリアルタイムで確認できるようにしてます(詳しくは↓記事に)
現金主義の人であればそこまでせずとも、予算分の金額を財布に入れておき、月々に使えるお金は財布に入っているだけ!と決めてしまえば、予算をオーバーして買い物をすることはできなくなるので、無駄遣いの防止につながります。
まとめ
以上、私の家計簿の書き方~予算の作り方編~でした。
家計簿上で日々の支出の記録をつけるのと同じぐらい、あらかじめ予算を決めること・予算を意識しながらお金を使うことが重要だと考えています。
またこの予算を立てる作業は、「今年はなにを買おうかな」「この間見かけたあの家具がかわいかったから、〇月までにお金を貯めて買いたいな」など、一年間の買い物の計画を立てることでもあり、個人的にはかなり楽しい作業のひとつです。
お金は貯めるだけではなく使うことも大事……というのはよく聞く話ですが、お金をどんなふうに使うのかを計画するうえで、↑の予算表は欠かせないものになっています。
とはいえ、予算を守れなかったからといって、過去を振り返って反省……ということはまったくしていないので笑、この予算表の活用方法にはまだまだ改善の余地があるように思います。