バンライフに憧れています。
現実にバンライフを実践するとなると、「あらかじめお金をたくさん貯めておいて、それを切り崩す生活をする」か、「移動しながらでもできる仕事をする」必要があります。
……と思っていたのですが、どうやら世の中には「会社勤めをしながらバンライフ」ということをしている人がいるようです。
バンライフをしながらGoogleに勤めている人がいるらしい
サンフランシスコ、ベイエリアでシステムエンジニアとして働くブランドンさん。彼はなんと、トラックの中で暮らしています。
(中略)
彼の生活には、ほとんどお金がかかりません。職場までの距離は、0分なので無駄な交通費を節約。シャワーやトイレはオフィスのものを使用し、社食もあるため朝〜夜まで食事にも困らないのだとか。
さらに、電気代もゼロ。パソコンやスマホなどの充電は、オフィスにいる時にしているそう。
その結果、税金や学生ローンの支払いなどをしても、給料の90%を貯蓄にまわすことができていると、「Business Insider」は伝えています。
こんなのGoogle以外では許されないでしょ!!!というかんじですね。笑
日本だと「バンライフ」は「車上生活」扱いになるので、もし会社の駐車場で寝泊まりなどしているのがバレたら、あっという間にクビになりそう。
でも、これだけ社内の施設が充実していたら、高い家賃を払って部屋を借りる意味が薄いのは確かです。
忙しい職場だと「家は寝に帰るだけの場所」になりかねないし、そうなると本当に家賃も通勤の時間ももったいなさすぎます。
しかも、大型のトラックやキャンピングカーなどであれば、完全に「自分の部屋」としてのプライベートを確保できるので、ヘタに社員寮などに住むよりも快適かもしれません……。
平日の「バンライフごっこ」、やってみました
ブランドンさんに憧れて、平日(仕事のある日)のバンライフごっこをやってみました。
ちなみに仕事は派遣事務、車通勤可能、勤務時間は9:00~17:00です。
愛車のワゴンRでは過去に何度も車中泊を経験しているのですが(そのためにわざわざ座席の上にコンパネまで敷いています)、さすがに前日も翌日も仕事のある日に外で寝るのははじめて。
車を停めたところ:道の駅
さすがに会社の駐車場で寝泊まりするわけにはいかないので、会社の近くの道の駅で、キャンピングカーに紛れて車中泊を装いました。
ごはん:マック
やろうと思えばできなくもないのかもしれませんが、軽自動車の車内で煮炊きをするのはおっかなすぎたので、おとなしく外食しました。
毎日のことだと、食費がとんでもないことになりそうです。
お風呂:スーパー銭湯
もちろん社内にシャワールームなどないので、近所のスーパー銭湯へ。
平日なのに、旅先でお風呂に入っているような気分になれて楽しかったです。笑
暇つぶし:コンビニのカフェスペース
仕事が終わったあとは、もはや定番のコンビニの休憩スペースでフリーWi-Fiをお借りして、ネットサーフィンやブログ作業などをしていました。
スマホを断捨離して以降ネット環境が自宅にしかなかったのですが、コンビニやカフェに入ってしまえばネットは使えるため、そこまで不便に感じませんでした。
「サラリーマンをしながらバンライフ」、向いている人はすごく楽しいと思います
実際に一泊だけ体験してみて思ったのは、「これは性格的・環境的に向いている人にしかできない暮らし方だ!」ということ。
- 独身か、パートナーにめちゃめちゃ理解がある人
- どこでも寝られる人、外で寝ることに対する不安感が薄い人
- 狭いところが好きな人
- 地方在住で、職場近くに道の駅などがある人
- 車通勤ができる人
- 社内設備が充実している人
こういう人なら楽しく生活できるのではないかと!
私はというと……最後の項目がネックすぎて、これを毎日は無理かな~という感想です。
せめてシャワールームのあるスポーツジムを契約するなどして、お風呂代を浮かせることができる工夫をすればなんとか……。
メリットとしては、「職場のすぐ近くで寝られれば通勤時間を大幅に減らせるし、渋滞に巻き込まれるようなこともない」というのがいちばん大きい、と思います。
他にも「常に旅をしているような感覚を味わえる」とか、「早起きをしなくてもいい」などもメリットと言えます。
ですがそれ以上に、やはり「お金がかかる」というデメリットも大きいです。
食費だけではなく、ガソリン代、お風呂代、雑費などを含めると、ふつうに生活するより数倍の生活費が必要になります。
Google社員のように「シャワールームも無料の社食もある!」というような会社に勤めているひとならコストはぐんと下げられるし、ブランドンさんのように「9割貯金」というのも夢ではないように思われます。
「街中が家になる」感覚が味わえた
近所の銭湯やスポーツジムのシャワールームをお風呂に、図書館やカフェをリビングに、レストランをダイニングに見立てて生活する……という暮らし方は、スモールハウスやミニマリズムが流行して以降、見かけるようになりました。
最近では家を持たずにサウナで暮らしている人がネット記事で取り上げられていましたし、この記事もかなり印象的。
都会では車上生活などしなくても、いくらでも安く泊まれる(?)場所はあるようです。
バンライフもサウナ生活も、生活に必要なものをアウトソーシングするしかないという意味で、そして都会(街中)ならばそれが可能であるという意味で、合理的と言えば合理的な生活方法なのかもしません。
ふつうに自宅で生活するよりもはるかにお金がかかってしまうのは間違いありませんが、もし「家なしなので、家賃がかからない」ということになれば、よくてトントンぐらいになるのではないでしょうか??
以上、1泊かぎりのバンライフ体験記でした!
またなにかの折に、第2回目にチャレンジしたいと思います。笑