Baselog -生活と家計の改善のログ-

週休5日を夢見る派遣社員。

地方暮らしでも自家用車は不要。原付移動が最強でした。

 

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地方暮らしをしながら、通勤やちょっとした外出には”原付バイク”を使っています。

 

 

 

 

田舎暮らしには車が必須?

 

自家用車はできれば所有しないほうが維持コストが抑えられて節約になり、ミニマルな生活を送ることができます。

車を持たない生活のコスパの良さについてはもはや語られつくされているようにも思いますが、その反論としてよく挙がる意見として、

「地方では車は必需品。車がなければ通勤ができないしどこへも行けない」

……というものがあります。

 

地方は都会と違い、電車やバスなどの公共交通機関を使うと通勤におそろしく時間と手間とコストがかかるため、自家用車は必須である……という説が一般的です。

私も”車社会”とされる地方(高知県)で生まれ育ち、一度は上京したもののUターンし、現在は地元で派遣事務として週5日通勤しています。

車は生活必需品論についても「そりゃそうだろな」という感想しかなく、実家の自家用車や、同居人の家族に譲り受けた車で通勤し、旅行や買い物に出かけていました。

 

同居人が転職して車が使えなくなり、原付通勤を余儀なくされるまでは……。

 

 

車が使えなくなりました。

 

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同居人の転職に伴い、所有していた自家用車はほとんど社用車のような扱いになり、1週間のうち6日間は使えない状態になりました。

だからといって、自分専用の車を買って一家で2台持ちするのはコスト面で無理がありすぎたので、私の通勤には(これも家族から譲り受けた)原付バイクを使うようになりました。

雨の日も風の日も、真夏も真冬も原付に乗って、片道20分ほどかけて通勤をしています。

(さすがに台風の日は支度をして家を出て2分で「無理!」となり、事情を説明して有休をとりました)

 

 

丸1年以上の原付通勤歴でわかったことは、通勤手段としては原付か、場合によっては自転車があれば充分すぎるということです。

自転車は、山道などを走るのには相当な体力が必要で、私が住んでいる地域の場合は所要時間が倍以上にもなり、毎朝の通勤には不向きです。

が、原付であれば車とそう変わらないくらいの所要時間で移動ができ、しかも交通費は車の約半分以下!

通勤に車ではなく原付を使うだけで、毎月の手取りが3,000円ほど増えた計算になります。

 

 

田舎でも、通勤用途だとしても、車は不要。車を所有するデメリットについて。

 

”田舎では車は生活必需品”説は、どうやら自分には適応されないことがわかり、車を所有するデメリットを改めて実感しています。

 

駐車場は”コストパフォーマンスの低い家賃”

 

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駐車場の賃貸料は、高知の田舎ですら月5,000円ほどかかり、東京であれば3~4万円ほど必要になるのはザラです。

田舎ならワンルームマンションの一室が借りられる値段です。

しかしながら、駐車場はあくまでも、”車を、使っていない間に保管しておく場所”でしかありません。

そこで寝たりごはんを食べたりくつろいだりするわけでもなく、ただただ無人の車が停まっているだけの空間に、最低でも月5,000円は払わなければいけないのが現実です。

 

家・アパート・マンションなどは、もちろんなければ暮らせませんし、1日あたりの滞在時間も10~20時間ほどと長時間です。

が、「車に毎日最低1時間は乗っている!」という人は、どちらかというと稀なほうではないでしょうか。

通勤に車を使わない人であれば、平日は駐車場に停めっぱなし、せいぜい休日の買い物に使う程度……という人も多いと思います。

そのためだけに駐車場を契約し、”なんにもない、平地のコンクリートの地面代”として毎月定額がお財布から出ていくことを考えると、駐車場代は費用対効果が悪いと言わざるを得ません……。

 

 

車は維持費も割高

 

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私の場合、現在、原付通勤にかかっている交通費と所有コストは、ざっくりと以下の通りです。

  • ガソリン代 2,000円/月(片道10kmの職場への往復)
  • 自賠責保険料 5,000円/年
  • 税金 2,000円/年
  • メンテナンス代 10,000円/年

年間でトータルすると、だいたい40,000円くらいです。

 

そして、これまで自家用車(軽自動車)にかけていた交通費&所有コストは、

  • ガソリン代 5,000円/月
  • 自動車保険料 15,000円/年
  • 車検料 25,000円/年
  • 駐車場代 5,000円/月
  • メンテナンス代 20,000円/年

だいたいこのくらいはかかっていました。

年間では約120,000円以上にもなり、車を原付に置き換えることで、トータルコストで1/3ほどになる計算です。

 

(ちなみに、上記の我が家のマイカーの維持費は依然かかり続けていますが、ほとんど同居人が使っているからという理由で、ほぼすべての維持費を払ってもらっています。私個人としては、今すぐに車を手放しても、生活になんら影響のない状態です)

 

 

原付に慣れると、”ひとりで車に乗っている状態”に違和感を抱くように

 

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原付通勤にすっかり慣れ、”車社会”とされる高知市内を時速30kmでブイブイと走り回っていたとき、以前は毎朝当たり前のように一人で車に乗り、仕事がイヤすぎてイライラしながらやや荒い運転をしていたことを思い出して、「あの時間はいったいなんだったんだろう……」となりました。

思えば、みんなが助手席や後部座席に”無”を乗せながら市内を走り回り、高いガソリン代を払いながらも渋滞に巻き込まれて身動きがとれなくなっているのは、お金も時間も精神力も無駄に消費している状態だといえます。

たとえば子どもを保育園に送り届けて通勤しなければいけないとか、仕事帰りに買い物をするとか、車に乗っている人にもそれぞれいろいろな事情があるとは思います。

が、少なくとも以前の私がひとりで車通勤をしていたのは、あきらかに必要のない行為だったと今は思います。

 

みんな原付に乗ればいいのに!とは思いませんし、バイク通勤が安全性に欠けることや、毎日快適に走れる日ばかりでないことは確かですが、いわゆる”小回りのきく”原付の特性に慣れると、もうそこまで車に乗りたいとは思わなくなりました。 

 

 

カーシェアリングや宅配サービスを活用しながら暮らすのもいい

 

「車がないと旅行も買い物もできない!」という意見はあるかと思いますが、

  • 旅行にはレンタカー
  • 大きな買い物はネットショッピング
  • 中距離移動ならタクシー
  • 外食したくなったらウーバーイーツ

などなど、 自家用車の代替品となるサービスは世の中にあふれています。

 

ただし、これらのサービスの難点として、 ある程度の都会(県庁所在地とその近隣市くらい?)に住んでいないと「レンタカーを借りにいくのに徒歩数時間かかる」というような事態に陥る……ということがあります。

極端な話、いわゆる限界集落のようなところで田舎暮らしをしながらカーシェアリングなどを活用するのは、限りなく不可能に近いです。

宅配便や郵便ならまだしも、ピザの宅配すら難しい地域に住んでいる場合は、車はもうどうあがいても必須です。

 

 

車が必要なケース

 

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先述のように、マイカーを所有することでQOLが向上することもあれば、本当の本当に車がないとどうしようもないという生活スタイルも存在するのは確かです。

 

 

仕事に必要な道具が大量にある

 

仕事で毎日のように使う道具や機材などが大量にあり、常にその道具たちと移動しなければ仕事が成立しないという人には車が必要不可欠です。

が、それもサラリーマンの場合は、会社から社用車を借りられたり、維持費などの経費を負担してもらえたり、会社に車を置けたりするなら、わざわざ自分で車を買って諸経費を負担する必要はなくなります。

自営業の場合も、事業に必要不可欠であれば経費扱いにできるので、車を所有するメリットはあります。

 

 

通勤経路や最寄りのスーパーなどへの道がオフロード(未舗装)

 

かなりのレアケースだとは思いますが、家の周りや普段使いする道がコンクリート舗装されていない場合は、バイクや自転車移動が困難となります。

特に砂利道と二輪車の相性は最悪で、運動神経の鈍い私などは10メートルも進まないうちに転倒する自信があります。

とはいえ、日本はどんな山道だろうとある程度のインフラが整っているので、よほどの山奥にお住まいでないかぎり、原付が1台あれば”移動するだけ”ならなにも困りません。

 

 

車に住んでいる

 

マイホームや賃貸アパートを手放してバンライフ(車上生活)しながら全国を旅して周っています……という人には、当然ながら車が必要です。

これは私自身理想としている生活で、家を手放してバンライフを体験してみるというのは、将来的に叶えたい夢のひとつです。

家賃を手放しているのだから節約になりそう……と思っていますが、ガソリン代やお風呂代、車の維持費のことを考えると、むしろ定住生活よりコスト高になりそうな予感はしつつ……。

 

 

カーシェアリングの進化に期待

 

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将来的にはカーシェアリングと自動運転はどんどん進化していき、街中を無人タクシーのような車がぐるぐると自走し、車を使いたいなと思った人のところへ配車されて、使い終わった車はまた勝手に街中を自走する……という未来が訪れる可能性もある、という話を聞いたことがあります。

 

jidounten-lab.com

 

車が街中をぐるぐる動き回っていれば”駐車場”という存在は不要になりますし、カーシェアリングを活用すれば自家用車を所有する必要もなくなります。

もちろん安全性や消費エネルギーなどに関連する課題は多く、私たちが生きている間には実現できない可能性が高いです。

が、

  • 自家用車の所有コストが膨大になる問題
  • 駐車場が割高問題
  • みんながみんな車に乗りすぎて渋滞しまくる問題

こういった数々の問題点は、技術の進化によっていくらでも解消可能であり、永遠に悩み続けなければいけない普遍的な問題ではないのだということがわかります。

まあ、それも都会に住んでいること前提かもしれませんが……。