平日、仕事のある日は極力、現金を持ち歩かないようにしています。
毎月のはじめに1万円札を財布に入れてはいますが、平日はその財布を持たずに仕事に行き、お金を1円も使わないまま帰宅することがほとんど。
お昼ごはんのために外食をしない、仕事終わりに寄り道をしないなどの生活習慣を心がければ、平日にお金を使わなければいけないシーンはほとんどありません。
クレジットカード1枚あれば、とくに困ることはない
通勤に車や原付を使うので運転免許証は必携なのですが、現金やキャッシュカードなどは平日に必要とするシーンがまったくと言っていいほどにありません。
お弁当作りを習慣化する、マイボトルを持参するなどの節約法を試みているうちに「平日に、自分の財布からお金を出して買い物をする」という習慣がなくなり、たとえば仕事終わりに服や雑貨を買ったり、お昼ご飯をコンビニで買ったりといったことをしなくなりました。
日々出費する食費や日用品代については、同居人との共同財布に毎月、一定額を投入しているので、自分の財布から今日の晩ごはんのための食材代を支出するということはありません。
唯一、どうしてもお金を使う必要があるタイミングが、通勤のために車や原付にガソリンを入れるときで、それだけならクレジットカードが1枚あればこと足ります。
結果、一週間のうちほとんどは「現金が必要ない状態」を維持できており、それならばわざわざ現金を常に肌身離さず身につけておく必要はありません。
現金を持ち歩くことのリスク
このスタイルをしばらく試してみて思うことは、常にいくらかの現金がバッグの中に入っている状態は、デメリットのほうが大きいのではないだろうか?ということです。
現金はカードと違って「なくした時、ダイレクトに所持金が減ってしまう」というリスクがありますが、それに加えて、少額の無駄遣いをしやすくなるというデメリットがあるように思うのです。
貯金や節約関連の本ではよく「クレジットカードはお金を使っている実感が薄く、無駄遣いしやすい」などと書かれますが、私の場合は真逆で、お財布に現金が入っているとお金を使うことに対するハードルが下がる傾向にありました。
現金を持っていると、無駄遣いしやすい
私はもともと、手元に現金があるとつい使ってしまう、とても無駄遣いしやすいタイプの人間です。
半分無意識のうちに、財布の中にあるお金は使っていいお金、もしそれがなくなったらキャッシュカードでお金を下ろして補充しなければいけない、と思い込んでいるところがありました。
そのためか、財布の中の現金を使って買い物をすることに対する抵抗は、ほぼなかったように思います。
現金が財布に入っていなくても、クレジットカードがあったら意味がないのでは……とも考えましたが、実際にクレジットカードだけ持ち歩く生活をしてみると、そもそも買い物ができる場所に行かなくなるという行動の変化が起きました。
もちろんカードを切ればなんでも一瞬で買えてしまうのですが、だからといって毎週のようにショッピングモールに出向く必要があるかといえば、そんなわけがありません。
カード払いをすると「手元の財布からお金が出ていく」という感覚がなくなるのは確かですが、そもそも「手元からお金が出ていくことに対する抵抗感」のようなものが備わっていなければ、現金払いだったとしても状況としては同じことです。
前述したように、生活のなかでどうしてもお金を使わなければいけないシーンはガソリン代を払うときだけと、とても限定的です。
「このカードで払っていいのはガソリン代だけ!」と決意したわけでも、ルールとして取り決めているわけでもありません。
なのに、ただ「財布の中に現金がある」というだけで、
- 自動販売機でコーヒーを買ったり
- コンビニで間食するものを買ったり
- 100円ショップに寄って日用品などを買ったり
……といったハードルが下がりまくるので、これはもう節約のためには、完全カード主義になるのが一番の近道だなと思うようになりました。
現金を持たないと、快適に暮らせる
そもそも「いつでも使える現金」が常に手元にある必要はないにもかかわらず、現金を肌身離さず持っているせいで、結果として無駄遣いをしてしまっていた……と気付いてからは、おっかなくなってしまって現金を持てなくなりました。
常に現金を持ち歩く派だった頃の、
- 現金を持っていないとなんとなく不安
- 周りに変に思われそう
- 急な出費に対応できないのは困る
……などという考えは完全な思い込みで、現金を持っていないからといって自分が困るわけでも、誰かに迷惑をかけるわけでもありません。
考えてみれば日常生活を送るなかで、他人が今、現金をいくら持っているかなんて知りませんし、知りたいとも思いません。
仮に自分が今日、現金を1円も持ち合わせていなかったところで、他人にそれを知られるきっかけすらないわけです。
また、想定していた「急な出費」というのがいったいなにを指していたのか今となってはよくわかりませんが、そんなシーンは今のところ一度もなく、あったとしても「今は手持ちの現金がないので」と言い訳してしまえばすむだけの話でした。
ガソリンスタンドではもっぱらカード払い、近所のスーパーではEdy払い、欲しい本はメルカリのポイントで購入……というかんじの今の生活に、現金が登場する機会は本当に減りました。
せいぜいクレジットカードが使えない、個人経営のカフェやレストランに入った時ぐらい……??
このまま世の中的にも、キャッシュレスが主流の時代に移っていくのかもしれませんが、もしそうなったとしても慌てずにいられるくらいの「クレジットカードに対するリテラシー」のようなものは、今のうちに身に着けておきたいなと思います。