Baselog -生活と家計の改善のログ-

週休5日を夢見る派遣社員。

2022年8月の生活費と貯金額と積読をがんばって解消した夏休み

 

 

8月の生活費まとめです。

 

 

 

 

2022年8月の生活費 … 73,200円

 

 

  • 収入(派遣事務給与・副業)
    184,400円
  • 固定費(家賃&光熱費)※
    19,900円
  • 通信費(楽天モバイル)
    3,300円
  • 食費※
    18,300円
  • 外食費
    7,200円
  • レジャー費
    1,400円
  • 雑費(日用品・雑貨など)
    7,200円
  • 趣味費(書籍・YouTubeプレミアム・TRPGセッション時のおやつ代)
    3,500円
  • 服飾費
    2,000円
  • 交通費
    2,900円
  • 交際費(家族の誕生日プレゼント代)
    7,500円
    ※家賃・光熱費・食費などは同居人と折半した金額です。

 

 

2022年8月の貯金(投資)額 … 111,200円

 

 

2021年4月から2022年1月までの無職期間中に減った貯金が補填され、前回の退職時までの金額まで回復させることができました。ざっくり10ヶ月分の資産減を、7ヶ月で取り戻したことになります。

生活費は最小化できていたのに、意外に回復に時間がかかったな?と疑問に思い家計簿を振り返ったところ、貯金額の減少の大部分を占めているのは年金や健康保険料をはじめとした税金関係でした。やはり仕事を辞めた翌年度は、無収入状態でも容赦なく襲い掛かる税金に苦しめられる運命にあるようです。

これでやっとスタートラインで、またぼちぼちと資産を積み上げていきたいと思っているところではあるのですが、なかなか労働のモチベーションが上がらない毎日を送っています……(主に夏バテが原因)        

 

 

積んでた本をちょっと消化した

 

毎日暑すぎてどこにも行けず引きこもっていたおかげで、積読している本や新しく買った本を少しだけ消化できました。

 

「プロジェクト・ヘイル・メアリー(上)」

 

 

話題の「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を読みました。が、上巻だけ読んであんまりピンとこなかったので下巻は保留中です。

おそらくSFの教養がなさすぎるせいで、おもしろがるべきポイントがいまひとつわかっていないのがあまり刺さらなかった原因です。

でもこんなに無教養な人間でも、半分まで一気に読み切れるのはシンプルにすごいなという感想。たぶん文庫になるだろうから、そのときに改めて上下巻購入しなおして改めて読み直そうと思い、ハードカバー版はメルカリで売りました。

 

 

「21世紀の道徳: 学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える」

 

 

図書館で借りてちょっと読んで、面白すぎて自分で購入しました。

第12章でのブルシット・ジョブに対する批判(への批判?)に関することなど、ものすごく耳に痛い箇所もあったのですが、全体的には強く共感できることが多くて頷きまくりながら一気読みしました。ストア哲学・ポジティブ心理学・ヘドニズムの幸福論など、今後も注目していきたいワードをたくさん仕入れることができてホクホクです。

中でもいちばん関心を惹かれたのが、ポジティブ心理学的な「フロー」で得られる幸福と、ヘドニズム的な幸福との対比です。

 

ポジティブ心理学のなかでも、活動的な幸福を表す「フロー」という概念が強調されている。

フローとは、簡単にいえば、「やりがいのある事柄に挑戦しているときに、その行為に没頭している状態」のことである。

フローは、絵を描いたり、文章を書いたり、写真を撮ったりといった一人きりの創作活動においても起こりうる。フローの鍵となるものは、注意を完全に注ぐ挑戦があること、その挑戦に見合った能力を有していること、そして、課題解決の各段階において、どの程度できているか、すぐにフィードバックが得られること(進歩の原理)である。

フローによる充足は飽きが来ないものであり、フローが訪れるたびに、わたしたちは新鮮な経験を味わうことができる。そして、フローは課題への挑戦とそれの達成を伴うものであるから、フローのたびにわたしたちは前へと進むことができる。このため、フローでは「快楽のトレッドミル」で起こっていたような問題を回避することができるのだ。

 

私にとっては、文章や絵やTRPGシナリオを書いたりといったアウトプット的な趣味がこのフローの状態にあたりますが、確かになにか物書きをしている間はそれに没頭することができて、なににも代え難い楽しさがあります。

そしてこのポジティブ心理学におけるフローと対照的に語られているのが、ヘドニズム的幸福論です。

 

ヘドニズムの幸福論では、ある人がどんな人格をしていても、どんな生き方をしていても、快楽を得ることさえできていれば、その人は幸福であるとされる。自分の強みや物事の優先順位についてくどくどと考えたり、人生における目標をどのように定めるか悩む必要もない。

ユーダイモニアに比べると、ヘドニズムの幸福論は自由で開放的だ。「他人に配慮したり、望ましい仕事に就いたりする必要なんてなくて、酒とセックスさえあれば幸福になれる」といってしまうこともできる。

それと同時に、ヘドニズムの幸福論は民主主義的なものでもある。(中略)(ヴィーガンでなければ)だれだってアイスクリームを食べることはできるし、セックスだって(おおむね)だれにでもできる行為だ。快楽だけで幸福が得られるということは、つまりだれもが幸福になれるということである。文句のつけようがない、素晴らしいことではないか?

わたしが思うに、人々がヘドニズムの幸福論に魅力を感じる最大の理由は、それによって幸福の定義を「引き下げ」ることができるからだ。幸福と快楽を同一視することができれば、どんな人であっても幸福になることができる。ヘドニズムがただしいのであれば、意志力や理性が優れている人が他の人よりも幸福であったり、徳のない人が他の人よりも不幸であったりする、ということは起こらない。権利意識の浸透した現代の社会では、おそらくほとんどすべての人が「自分には幸福になる権利がある」と思っているはずだ。ヘドニズムは、まさにその権利を実現してくれるのである。

 

ヘドニズム的な快楽は、仕事や夏バテで疲れているときにアイス食べたり、YouTubeを延々眺めたり、じっと横になったりするしかできなくても、なんとなく楽しく毎日を過ごせてしまうという点で、非常に身に覚えがあります。

 

www.raccasa.com

 

それでもやっぱり、ひたすらダラダラゴロゴロする楽しさと、なにかに没頭する楽しさとはまったく趣が異なります。なにより、ずっと横になってYouTubeを見ているだけでは、あまり健康的な暮らしができているとはいえません。

できればフロー的な時間をもっと取りたいと思いつつ、忙しさや仕事・家事などの疲れから、余暇はひたすら横になるしかできない……という人は多いのではないでしょうか。

なんといいますか、今までは「体力をつければなんとかなるじゃないか」と思っていたのですが、なんかもうそういう問題でもなく純粋に労働にリソースを割きすぎだと思うんですよね。そうしないと生活が回らないというなら、それはそれでなんか変というか。もやもや……。

 

 

「サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福」

 

 

「い、いま!?」という感じだと思うんですが今読んでます、というよりずっと積んでました。SFと同じく世界史の知識も地理の知識も一切ない私のような無教養人でも、一切のストレスなく読めるのでさすがのベストセラーやなと。

 

サピエンス全史はそうめん。

 

今日、豊かな社会の人は、毎週平均して四〇~四五時間働き、発展途上国の人々は毎週六〇時間、あるいは八〇時間も働くのに対して、今日、カラハリ砂漠のような最も過酷な生息環境で暮らす狩猟採集民でも、平均すると週に三五~四五時間しか働かない。狩りは三日に一日で、採集は毎日わずか三~六時間だ。通常、これで集団が食べていかれる。カラハリ砂漠よりも肥沃な地域に暮らしていた古代の狩猟採集民なら、食べ物と原材料を手に入れるためにかける時間は、いっそう短かった可能性が高い。そのうえ、狩猟採集民は家事の負担が軽かった。食器を洗ったり、カーペットに掃除機をかけたり、床を磨いたり、おむつを交換したり、勘定を支払ったりする必要がなかったからだ。

たいていの場所でたいていのとき、狩猟採集で手に入る食物からは理想的な栄養が得られた。これは意外ではない。何十万年にもわたってそれが人類の常食であり、人類の身体はそれに十分適応していたからだ。化石化した骨格を調べると、古代の狩猟採集民は子孫の農耕民よりも、飢えたり栄養不足になったりすることが少なく、一般に背が高くて健康だったことがわかる。平均寿命はどうやらわずか三〇~四〇歳だったようだが、それは子供の死亡率が高かったのが主な原因だ。危険に満ちた最初の数年を生き延びた子供たちは、六〇歳まで生きる可能性がたっぷりあり、八〇代まで生きる者さえいた。現代の狩猟採集社会では、四五歳の女性の平均寿命は二〇年で、人口の五~八パーセントが六十歳を超えている。

 

ほらやっぱり現代人は働きすぎなんですって!

狩猟採取時代と比較するのは極論すぎるとはいえ、現状の自分の生活を振り返ってみても、やはりここまでの労働量を必要としているわけではなく、余剰に働いてしまっている実感があります。今すぐにでも週休5日生活は実現できるのに、勇気がでなくて週休2日に甘んじている、というか……。

今の生活スタイルは、本当に自分の理想としている生活へのステップになっているのか?とか、いやでもラクな仕事でお金が貯められるのならそんなに悪い生活でもないのか??とか、堂々巡りをしている状態です。悩ましい。

 

 

「ダンジョン飯(12)」

 

 

なんかダン飯そろそろ終わりそうじゃないですか……??嫌なんですけど……。

○○○○を救出するまでがおもしろかったなどと言われがちなダンジョン飯ですがぜんぜん巻を追うごとにおもしろいです。

個人的には、ファンタジー系のTRPGにハマってからさらに倍ぐらい楽しめるようになった気がします。味方にエルフがいると涙なしには読めないのにギャグのテンポ感が好きすぎるせいで情緒がぐちゃぐちゃになります。味方にエルフがいる人もしくはエルフでRPしてる人は、全員はやくダンジョン飯最新刊を読んでください。

 

 

平日のやる気を完全に失っている

 

 

土日は本を読んだり溜まった家事をこなしたりもできるのですが、平日はほんとうにゴミと言って差し支えありませんでした。

夏バテによる疲労でずっとなんだか体がダルイ、頭が痛い、食欲ない……という状態。夏は例年こんなかんじではあるのですが、今年は週5労働のせいで引きこもれなかったため、疲労がジワジワと蓄積してしまっていました。

疲労がたまるにつれて労働への意欲も低下の一途を辿っています。確かに貯金は増えるがそれがなんだというのか……といういつもの虚無感に陥り。夏は本当にメンタル的にもろくなことがありません。

 

 

結論:一刻もはやく家が欲しい

 

固定費がもっと下がれば生活の不安は(ほぼ)なくなるし、家を買うためにお金を貯める必要もなくなると考えると、やはり最優先事項は田舎に、できるだけ安く家を買うことだなと痛感しています。

も~この同じところぐるぐる周回するの飽きたので真面目に家探しもしているのですが、なかなか「コレ!!」という物件に巡り合えていません。そもそも田舎すぎるせいか出回る物件の件数も少なく、難航している状況です。

結果として余剰金が投資に流れていって、毎月結構な額を証券口座に突っ込んでいます。そんなのよりはやく家が欲しい。切実に……。