私の節約に対するモチベーションを支えてくれているのは、
- 「生活コストを最小化したい」
- 「労働時間を最小化したい」
- 「生活をダウンシフトしたい」
……という思いです。
なにか自分が欲しいものを買ったり、旅行をするためにお金を貯めているという動機も、もちろんあります。
が、大前提として、生きている限り、長期的に、できるだけ少ない生活費で暮らすことを目標としています。
そのために、
- 欲しくないものや必要のないものに対する予算を、徹底的に削ること
- そのものの値段と”生活の満足度の向上度”がつりあわないものは、積極的にやめてみること
- むしろやめたほうが健康になったり、精神的にラクになるというものを見つけ、断つこと
こういったことをポイントとして、いろいろなことをこれはしない!!と決めてしまい、節約に繋げています。
結果、2020年の月々の平均生活費を6万円台まで下げ、手取りの5割にあたる年間90万円を貯金にまわすことができました。
この記事は、そのような”しないと決めていることのリスト”と、その解説を列挙したものです。
- お酒を飲まない
- 飲み会に出席しない
- オシャレをしない
- メイクを(あんまり)しない
- 収納用品を買わない
- 間に合わせのものを買わない
- 固定費を値上げしない
- 家賃を(できる限り)払わない
- 食べなくてもいいものを食べない
- ”なんとなく外食”をしない
- 1日3食たべない
- 飲み物にお金をかけない
- 通勤に時間とお金をかけない/満員電車に乗らない
- 食器洗いにお湯を使わない
- ものを無駄にしない
- 現金払いをしない
- 収入アップのためにがんばらない
- 「しないことリスト」が生活の指標になる
お酒を飲まない
お酒の味も匂いも”お酒の場”も、そこまで好きなわけではないことに、大人になってようやく気付きました。
そもそもお酒に弱く、飲んでもぐったりするだけであまり楽しくもありません。
ただただ気分が悪くなるだけのものに1杯数百円のお金を払うのであれば、スタバでコーヒーを飲みながら本でも読んでいたほうが100倍幸せです。
更には、お酒が心身の健康に与える影響も無視できません。
そもそもアルコールは依存性が高いもので、お酒を飲むという行為が常態化してしまうと、本来であれば飲まなくてよいものを飲み、出費しなくてもよいものを出費してしまう”よくない習慣”が確立されてしまいます。
飲み会に出席しない
飲み会に出席すれば5,000円、断り切れずに流れで二次会も参加してしまうと更に5,000円の出費。
もちろん、それに見合うだけの楽しさが得られるのであれば、10,000円でも20,000円でも払えばいいとは思います。
が、残念ながら一般的な職場の飲み会では、”上司の愚痴”がもっとも盛り上がり、もっとも多くの時間を割く話題になりがちです。
「出たくない飲み会には出なくてもいいような生活をする」のが、節約的にも、心身の健康的にも最適の状態であると思っています。笑
とはいえ会社の飲み会に一切出ないのは難しいので、私は本当に必要最低限、年に1~2回だけ出席するようにしています。 歓送迎会とか、納会とかですね。
かかる予算は1回5,000円ぐらいだとして、年間で10,000円もあれば充分。
これが毎月・毎週となると、更に何万円も余計な出費をしなければいけないし、会社の飲み会なんて気を遣うばかりでストレスのもとだし、なおかつ身体にも悪い……と、いろんな方向に負担がかかり、あんまり楽しくありません。
気の合う友人との交流であれば、ランチでもお茶でもBBQでも自宅鍋パーティでも、お酒がない状況でも楽しむことができます。
本当に会いたい人とは素面でも会えばいいし、あえてアルコールを仲介とする必要を感じないというのが正直なところです。
オシャレをしない
学生~20代後半ぐらいまでの頃は、服を買うのも好きだったし、毎日ちがう服を着るということに疑問を持ったことはありませんでした。
しかし、
- 引越しをして押入れなどの収納が小さくなったこと
- 服以外にお金をかけたいことが見つかったこと
- 少ない持ち物で暮らす快適さを知ってしまったこと
- あきらかに似合わない服を着ていると、居心地が悪いと感じるようになったこと
などなど、いろいろな環境や気持ちの変化が重なり、「もうそろそろ”オシャレ”はいいかな」という意識にシフトしていきました。
仮に毎日同じ服を着ていても、最低限の清潔感さえ保っていれば、自分以外の誰に迷惑をかけるわけでもありません。
せいぜい仕事のある平日に、日替わりでローテーションできるぐらいの枚数さえあれば、おそらくたいして関心ももたれず干渉されることはほぼありません。
仕事着の制服化・私服の制服化をしておくと、朝クローゼットの前で悩む時間が減ってラクになります。
被服費にかけていたお金を、別の趣味や楽しみにまわすことができることを考えると、ファッションにかけるコストを最小化するメリットは充分あります。
メイクを(あんまり)しない
もともと毎日きっちりお化粧をするタイプではなかったのですが、肌断食をはじめて基礎化粧品を買わなくなり、毎月数千円程度の節約効果がありました。
保湿を目的とする類の基礎化粧品は一切なし。
平日のお化粧は、
- 眉毛をシャシャッと描く
- マスカラをザザッと塗る
という超省エネ仕様なので、朝の身支度にかける時間も大幅に短縮。
もともと朝が弱いこともありギリギリまで二度寝三度寝を繰り返しており、出勤30分前に起きれば上出来なほうです。笑
化粧をしないので肌にかかる負担も最小限に、そして”メイク落としの時間”も最小限にすることができました。
お湯で落ちるアイブロウとマスカラを使っているので、洗顔はお湯洗顔のみです。
毎朝、「こんなことやりたくないなぁ」「めんどいなぁ」と思いながらお化粧をするくらいだったら、いっそしなくても誰も気付かないんじゃないか……。そして気付かれたところでどうだというのか……ということで、超薄化粧にシフトしました。
収納用品を買わない
収納用品を買うくらいならものを減らす!は断捨離の鉄則ですよね。
衣装ケースや小物入れなどの入れものが1つ増えれば、その中に入るものが10も20も増えてしまう気がして、収納用品を買うのには慎重になりました。
逆に、今持っている収納用品を減らすことで、その中に入っていたものについても「本当に必要なものか」を強制的に見直すことができ、あまり活躍されずに死蔵されているものを見つけ出すということもできます。
”収納の達人”にならずとも、部屋の中のものの量を減らすだけで、身の回りをスッキリ片付けることはできます。
増えていくものの量にあわせて収納スキルをレベルアップさせるよりも、いらないものを見つけ出して適切に手放していくほうが、難易度としてはかんたんなのではないか……と思います。
間に合わせのものを買わない
未だについつい必要に迫られていろいろなものを買い足しがちなのですが、経験上、”とりあえず買い揃えたもの”を、ずっと大事にとっておいたためしがありません。
- 気温の変化にあわせてとりあえず買ったけど、着心地のよくない服
- ひとり暮らしをはじめた当初に、あわてて買い集めた家具や家電
- うっかり割ってしまった食器の代わりに、とりあえず100均で買ってきた代替品
などなど、必要に迫られて、あまり熟考する時間も余裕もなく買い集めたものというのは、後々「やっぱり気にいらない!」となって手放してしまうことが多いです。
結果として一度も使わないまま、メルカリで売られていったものなども、少なからずあります。
メルカリ様のおかげでいくらかの資金が回収できるとはいえ、やはりそれはもったいなさすぎます。
買い物にはしっかり時間をかけて比較検討して、ちゃんと納得してから買うのを習慣づけることが、無駄遣いをなくす第一歩なのではないかと思います。
固定費を値上げしない
現在の「派遣社員として働き、自由に使える時間はしっかり確保しつつ、生活費はおさえて、多少貯金もする」という生活スタイルが気に入っているので、このバランス感のまま長く細く働いていけたらな~とぼんやり考えています。
(希望としては、もうちょっと時給のいい地域で働いて、週休2日とか3日にできたらいちばんいいのですが……)
そこで必須になってくるのは、今以上に生活レベル(特に固定費)を上げないということ。
家賃、光熱費、食費、通信費などなど、毎月の暮らしに必要なお金を下げれば下げるほど、余剰金を貯蓄にまわすことできます。
更には、もし将来的に収入が減ったときにもQOLを落とすことなく、変わらない生活を送ることができるという最強の”保険”にもなります。
ミニマルライフコスト(生活するのに必要最低限なお金)は低ければ低いほど、生活を維持していくうえでの安心感が増すのです。
家賃の高い広い家に引っ越すとか、車の台数を増やすなどはもってのほかだし、わざわざお金をかけてまでそういうことがやりたい!とも思えません。
むしろ、「今月の出費を家賃込み6万円以下に抑えられたぞ!」のような達成感の方が快感になりつつあります。笑
家賃を(できる限り)払わない
アパートやマンションを借りて、毎月の家賃を支払う生活スタイルの場合、当然のことですが、家賃が高ければ高いほど、それ以外の生活費や貯金に回せるお金は少なくなります。
そして、高い家賃を支払っていちばん喜ぶのは、おそらく自分ではなくて”大家さん”です。
広い部屋やきれいな家は、長く住んでいるうちにいずれ慣れて、なにもありがたく感じなくなります。
逆に、狭い部屋や不便な立地、ちょっと築年数が古くてボロいことなどなど……の、デメリットについても、住んでいるうちにだんだん慣れてきます。
広い部屋に住んでも狭い部屋に住んでも、生活の満足度や幸せ度といったものは、いずれ一定のラインに落ち着くというのが、”住めば都”の正体ではないかと踏んでいます。
であれば、大家さんを喜ばせるために1日8時間を労働に費やし、毎月高い家賃を支払う意味はないように思います。
食べなくてもいいものを食べない
私は食べることにあまり興味がないので、必要最低限のエネルギーと栄養を摂ることができればそれで充分です。
できれば美味しいものが食べたいと思わなくもないですが、日本で日常的に食べられているものってたいてい美味しいので、食に対するこだわりは”ない”に近いです。
おなかが減ってもいないのに、
- 「1日3食食べないといけないから」
- 「なんとなく手持ち無沙汰だから」
- 「ストレス解消のために」
などの理由で食べるのは、お金のムダだし、太る原因にもなります。
必要な栄養さえ摂れていればそう簡単に身体を壊すということもないし、むしろ毎日必要以上のカロリーを摂りすぎるよりはるかに健康的です。
”なんとなく外食”をしない
毎月の生活費を縮小するにあたって、避けては通れないのが外食費を減らすことでした。
私は料理が苦手なこともあり、仕事で疲れた日や休日の食事はなおのこと自炊をする気が起きず、外食に頼りがちでした。
しかし、そのような「明確に食べたいものがあるわけではなく、ついつい外食に頼ってしまう」というのは、あまりコスパのいいものではないな~と反省し、”なんとなく外食をする”のを控えることを決意。
具体的には、以前は最低でも月15,000円以上は使っていた外食費を、1/3の金額の月5,000円の予算内でやりくりするように、わりときびしめに管理するようにしました。
外食は、料理をする気力がないときでもごはんが食べられて便利だし、どこに行ってもそこそこ美味しいものが食べられますが、
- 自炊の数倍のコストがかかる
- 栄養が偏る
- 毎食外食は、さすがに飽きる
- 選択疲れする
……など、デメリットも多々あります。
かといって、やっぱり仕事で疲れて帰ってきて、料理をするのはめんどう……というときは、ごくごく簡単な一汁一菜(ごはん+味噌汁+納豆や漬物など)の献立で、とりあえず食事を済ませてしまうという荒業を習得しました。
簡単な食事でもとりあえずおなかが満たされてしまえば、なんでもいいからなにか食べたい欲求は解放されます。
1日3食たべない
外食をしない以前に、最近は「食事の量や回数を、本当に必要最低限レベルに引き下げる」ということに興味があります。
今までは1日1.5~2食の、朝食なしの生活をもう何年も続けていたのですが、ここ最近は1日に1食しか食べない日も増えてきました。
平日のスケジュールは、朝・昼ごはんは食べずに水分補給のみ。
仕事から帰宅して19時頃に、同居人がつくってくれる晩ごはんをしっかりめに食べるか、同居人が仕事でいない場合は一汁一菜ですませるか、という食生活です。
「おなかをいっぱいの状態にしない」=たとえ空腹であっても、わざわざお弁当を用意したり、ごはんを買いにコンビニやお弁当屋さんに走っていったりしない!と決めてしまい、1日分のエネルギーや栄養は夕飯でほぼすべて賄っている状態です。
もちろんお昼前後はとてもおなかが減っていて、なにか食べたいなーと思いはするのですが、その食欲以上に、
- 朝はまったく食欲がないタイプなので、むしろ食べない方が調子がいい
- お昼ごはんを買うための、コンビニなどでの出費や買出しの時間がゼロになる
- 自宅でお弁当を用意する手間もなくなる
- 朝はギリギリまで寝ていられるし、昼休みはまるまる1時間休める
- お昼ごはんの後の眠気がなくなる
などの”食事にお金と時間をかけなくてすむメリット”の方がうれしく、1日1食……アリなんじゃないか……!?と思っている今日この頃です。笑
四六時中おなかを満たした状態でなくても、仕事に集中していれば空腹感は紛れるし、節約にもなるし、なによりごはんを食べすぎて太るようなこともありません。
空腹がつらくても、晩ごはんを美味しく食べるための準備段階ぐらいに思えば、それすらも楽しいものです。
飲み物にお金をかけない
一番手軽にできて確実に出費を減らせるのが、ペットボトル飲料やコンビニで買えるコーヒー、自動販売機の缶ジュースなどの”飲み物にかけるお金”を減らすことです。
特に、出先で喉がかわいたからとコンビニに立ち寄って、ペットボトルの飲み物を買うという行動が習慣化してしまっているのはけっこう危険です。
コンビニに入店して目的のもの(ミネラルウォーター1本など)だけを手に取り、レジに直行できるほどの意志の強さがある人はいいかもしれません。
が、甘いものが好きな人であればおかしの棚を通り過ぎるときについおやつを手に取ってしまったり、ちょっと小腹がすいていたらレジ前の肉まんやチキンをついで買いしてしまうことも、おおいにあり得ることです。
出先にも必ずマイボトルを持参し、外で飲み物は買わない!と決めてしまえば、そのような”チリ積も”的な出費を、限りなくゼロに近づけることができます。
極端な話、水道水ならどんなに飲んでもほとんどタダみたいな料金しかかかりませんし、水道水に抵抗があるなら2Lのミネラルウォーターをまとめ買いしてマイボトルに詰め替えれば、これもかなり格安で水分補給をすることができます。
コーヒーやお茶に関しても、自宅で淹れてマイタンブラーで持ち出せば外で買うよりはるかに安くあげられるし、コーヒーを買うためだけにわざわざコンビニに立ち寄る必要もなくなります。
……と言いつつ、最近はマイボトルの衛生状態が気になりすぎて管理が手に負えなくなったのを理由に、楽天市場でミネラルウォーターをまとめ買いして”飲み物をサブスク化”したりしています。
ペットボトル飲料を買うことで食費は上がってしまっていますが、まとめ買いでストックしておくにより、極力”コンビニなどに立ち寄る理由”をつくらないようにしています。
通勤に時間とお金をかけない/満員電車に乗らない
東京に住んでいた頃は、電車通勤をしていました。
期間はほんの2年と少しの間でしたが、それでもあの満員電車というものにはついぞ慣れることもなく、今となっては「二度と乗りたくない……」と思うほどです。
東京から高知にUターンして以降は、通勤には電車や車ではなく原付を使っており、かかる費用と時間は半分以下になりました。
原付は雨の日や猛暑日はつらいというデメリットもありますが、とはいえ、もはや満員電車に乗らなくていいというだけで、年収プラス数十万円ぐらいの価値はあるように思います。
通勤時間についても同じことが言え、通勤に1日のうちの、貴重な1時間を割くのと、10~20分でまかなえるのとでは大きな違いがあります。
ましてや都会には通勤に往復3時間、4時間とかけている人もいるわけで、その時間を、満員電車のすし詰め状態にただただ耐えたり、遅延でイライラしたり、スマホをいじったり……といったことに使うのは、どうにももったいなく思えます。
仮に今後また東京で働くことがあったとしても、通勤に時間をかけるより、会社の近くのボロアパートなどに住んで生活費を浮かせることを選択したいです。
食器洗いにお湯を使わない
基本的には、光熱費は節約しないことにしています。
水道代は妙に安いし、電気をこまめにつけたり消したりしたところでたいした節約にならないし、そういうこまめなことができる性格ではない(するためには、努力しなければいけない)ので、「光熱費は削減しない」のが方針です。
が!ガス代だけは別です!
数年前、今の高知のアパートに引っ越してきたのがちょうど真冬で、お風呂やシャワーに加えて食器洗いもお湯を沸かして使っていたら初月のガス代がとんでもない額になり、この金額をずっと払い続けるのは無理!!となりました(ガス代だけで12,000円オーバーでした)
調べてみるとどうやら今住んでいるアパートが契約しているプロパンガスの会社がかなり割高な料金設定をしているらしく(怒)、かといって賃貸だとプロパンガス会社を変えるということも難しいようで、「契約するときに確認すればよかった……」と後悔したことでした。
ということでせめてもの抵抗として、食器洗いにお湯は使わない、というルールは徹底しています。
シャワーをやめたりガス調理器を使わないわけにはいかないので、削れるところと言えば食器洗いぐらいしかなく……。
それでも月々のガス代は、高くても7,000円台に落ち着いたので、月々約5,000円ほどの節約になっています。
食器洗いにお湯を使わなくてもゴム手袋を使えば冷たさは緩和されるので、それだけで月5,000円が浮くと考えればやる気にもなれます。笑
ものを無駄にしない
家計再生コンサルタントの横山光昭さんの本を貯金初心者の頃から読んでいるのですが、中でも愛読している「貯められる人は、超シンプル」の中に、↓のような一節があります。
今、みなさんの目の前にあるすべてのモノは、お金が形を変えた姿であるとも言い換えられます。その中には、所有しているだけでお金がかかっているものもあるはずです。
モノをモノとしか見ていないのか、モノをお金でもあると見ているのか。そこの意識があるかないかで、貯められるかどうかが分かれます。
「自分の身の回りにあるものは、自分のお金が姿を変えたもの」というのは、言われてみればその通りです。
誰かから無償で譲ってもらったものでない限り、家の中にあるものは、ほぼすべて”自分のお金で買ったもの”です。
だとすると、たとえば服などをろくに着ないまま、活用しないままに捨ててしまったとしたら、それはお金を間接的にゴミ箱に捨てているのと同じ、ということになります。
そのものが仮に100円ショップで買った便利グッズであっても、ろくに使わないまま捨ててしまったら、100円玉をゴミ箱に放りこむのと同じことになります。
そう考えると、金額の大小は関係なく、無駄なものを買うということがいかにもったいないことかよくわかります。
安い食材を大量に買い込んで食べきれずに腐らせてしまうとか、自分の持ち物に対して雑な扱いをしてうっかり破損させてしまう、というようなことも、”お金を捨てている”のと同じようなものです。
使い捨て前提の消耗品などは別として、すぐに不要になるものや短期間でダメになってしまうようなもの、本当に必要としていないものを買うのをやめると、それだけお金が貯まるということになります。
買い物をするときは「本当に必要なのか」をちゃんと考えて買ったり、しっかりと下調べをするということが、結果的には、生活費を下げて貯金を増やすための一番の手立てであるように思います。
現金払いをしない
支払い手段は、現金しか使えない場合を除き、すべてクレジットカードかスマホのタッチ決済にしています。
最近はどこでもクレジットカードなどが使えるので、支払いのほぼ9割がキャッシュレス決済によるものです。
理由はもちろん、現金払いではポイント還元の恩恵にあずかれないからです。
仮に年間100万円の支出があり、その全てにクレジットカード払いが適応されると仮定すると、年間でもらえるポイントは1~2万円分にもなります。
もちろん、クレジットカード払いの手軽さにつられて、必要もないものを買ってしまい支出が底上げされることは避けなければいけません。
が、それに気をつけさえすれば、タダで毎年1万円がもらえる(?)と考えれば、現金支払いがいかにもったいないかがよくわかります。
収入アップのためにがんばらない
私が節約のためにしていないことのひとつに、”収入を上げようとがんばらない”というものがあります。
ちょっと逆説的ですが、収入をどんなに上げたところで、それが節約や貯金に繋がることとイコールになるとは限らないと思うからです。
ふつう、収入が上がれば貯金も増えるのではと思いがちなのですが、私自身、東京で働いていた頃は現在(地方の派遣社員)の約1.5倍ほどの収入を得ていたにも関わらず、毎月の貯金額はたった1/5以下しかありませんでした。
これは、「支出の額は収入の額に達するまで膨張する」という、いわゆる”パーキンソンの法則”に、そっくりそのまま当てはまっていたのだと思います。
収入が減ったことで、少ない手取りのなかからどうやって貯金を捻出するか?を、本当に真剣に、必死に考えるようになりました。
そして、貯金できる金額は、必ずしも収入と相関関係にないということを実感しました。
であれば、やりたくもない労働に時間と労力を費やし精神をすり減らすよりも、支出をコントロールするほうがよほど簡単だし、自分に合ったやり方だと思うのです。
そのうえで、(たとえ今よりも収入が減ったとしても、)やりたいことや好きなことや、趣味の分野でほんの少しずつでも収入を得られるようにがんばり、やりたくない労働の時間割合を減らしていくことが、目下の目標です。
「しないことリスト」が生活の指標になる
私はどちらかというと「こういうことがやりたい!」という欲求より、「こういうことはしたくない!」という欲求の方が明確に定まっていて、「したくない!」に基づいて行動する方がシンプルでわかりやすい、と思うタイプのようです。
やりたくないことはぜったいにやらない!!と明確に決めてしまうと、悩みや迷いがなくなり、毎日をストレスなく暮らすことができます。
もちろん世の中「やりたくない!」で通ることばかりではないので、ある程度妥協したりバランスをとったりする必要はあります。が、
- それをやらなくても、誰にも迷惑のかからないこと
- むしろやめたほうが、自分も周りもハッピーになれそうなこと
- やめたほうが節約や貯金の助けになること
……は、どんどんやめていく方向でやっていきたいと思っております。
実際にやめてみて「これはやっぱり必要だった!」となれば再開すればいいし、そうでないならそのまま忘れ去ってしまった方が心身の健康にいいこともあります。
やっているうちに必要以上に複雑化してしまっていること、そもそもなんのためにやっているかわからなくなってしまっているようなことは、一度やめてみる、というのも、ひとつの手ではないかと思います。