節約の限界にぶち当たりました。
ここ2~3年の月間生活費がほぼ横ばいに
節約と貯金が趣味で、生活にかかるコストを削減しようといろいろな実験をしてきました。
直近の2~3年で平均したひと月あたりの生活費は、約62,500円ほど。
今年3月以降は少々贅沢癖がついたのと本を買いまくっているのとでやや増加傾向にあるものの、平均すれば月70,000円以下の生活費で暮らせています。
ちなみに派遣社員として週5労働をしている期間の平均生活費はざっくり64,000円ほど、無職期間の平均生活費は60,000円ほどと、働いていない方が生活費は低くなる傾向にありました。
これは、通勤にかかる原付バイクのガソリン代がいらなくなったことや、お付き合いのランチや飲み会にかかる交際費、ストレス解消のためのおやつ代(……)などが削減されたことに起因しています。
働いていないからといってごはんを食べなくてもすむわけでなければ、家賃や光熱費が下がるわけでもないので、妥当といえば妥当な金額です。
数年前までは、毎月15万円使っていた
私は移住前は東京都大田区に住み、派遣社員として働いていましたが、その頃にかかっていた生活費はというと、月々約15万円ほど。
手取り収入は18~20万ほどあったはずなのですが驚くほど貯金ができていなかったため、たぶんもっと多くの生活費がかかっていたのだと思います。
それが、地元高知県に移住して以降、月10万円代、9万円代、8万円代……と、コンスタントに生活費の圧縮ができるようになりました。
家賃、食費、外食費、交通費などのなにもかもの必要経費がひとまわり、ふたまわりほど削減され、現在では6万円代で安定しています。
節約などなにひとつ意識しないまま生活していた頃に比べれば、1/2から1/3ほどの生活費で、毎日楽しく快適に暮らせています。
節約の限界を目の当たり中
"生活費の節約"は私にとって最大の関心事で、貯金や節約に関する本やブログを読みまくったり、自分の生活で試行錯誤をしていました。
その成果が実ったのか、実際に生活費を半減まで節約することができました。これは我ながら「やればできるやん……」と思うし、なにより、自分の生活の中でいろいろな実験・検証をするのは、とても楽しいことでした。
ですが、かれこれ数年間、ああでもないこうでもないと節約に励んだ結果、さすがにもうこれ以上できることはないというところまで来てしまった気がしています。
それは、ここ2~3年の平均生活費が6万円ちょっとのまま安定し、それ以上下がらなくなったことから見てとることができます。
ざっくりした生活費の内訳は、
- 家賃&光熱費に20,000円ほど
- 食費&外食費に25,000円ほど
- それ以外の支出(レジャー費や服飾費など)に20,000円ほど
……という構成になっていて、家賃・光熱費がほとんど変動なし、それ以外が月によって増減するかんじです。
生活費の削減はせいぜい6万円台までが頭打ちで、それ以上に節約しようとすると、外食費や趣味費、レジャー費などを抑えるか、生活スタイル事態をがらりと変えて固定費を圧縮する必要がある、ということがわかりました。
これ以上の節約はストレスになると判断
たとえば電気や水道の使用量を減らして光熱費を削減するとか、食材をまとめ買いしてやりくりするなどして節約できる金額は、せいぜい月数百円から数千円程度のものです。
もちろん「塵も積もれば山となる」ですが、たとえば、
- 夏場にエアコンをつけたり、冬場にお風呂に浸かるのを我慢する
- ルンバや食洗器などの便利家電を手放す
- コーヒーなどの嗜好品を我慢する
- 食卓に並ぶもののグレードを下げる
……などを実践するとなると、節約できる金額以上のストレスを伴います。
ストレスも自分ひとりが我慢すればよいものであれば楽しみようもありますが、同居している家族にまで負担をかけるようなことはしたくありません。
ここ2~3年の生活費削減率がほぼ0に近づいていることもあわせて考えると、もはや細かな節約は誤差でしかないレベルまできてしまった、といえるのではないかと思っています。
逆をいえばこれまでの節約はほぼノーストレスでできていたものばかりだったので、楽しくやってこられたのかなという気がしています。
「自作の小屋で暮らす」スタイルの必要生活費
ちなみに、私が尊敬している作家の高村友也さんは、小屋暮らしをはじめて生活費が2万円台になったそうです。
その域にまで到達するには、自作の小屋で暮らすこと以外にも、
- 食費を月1万円に抑える
- 電気・上下水道を使わない(オフグリッドにする)
- 年金を全額減免にする
……などなどの工夫(?)が必要となります。
今後やりたいこと、やれること
これは、私の2021年のひと月あたりの生活費の、費目ごとの割合などを示したものです(税金関係を除く)
改めて見直してみると、
- 家賃+光熱費 19,000円
- 外食費を含めた食費 22,400円
- レジャーにかかる費用 4,300円
- 日用品代などの雑費 4,000円
……などなど、まだ削れる余地はいくらか残っています(節約過激派の発想)
今後やりたことその① マイホームを建築する
高村さんのように自作の小屋を建てて暮らせば、初期費用こそガツンと必要になるものの、建築して以降はアパート住まいにかかる家賃や駐車場代などを払わなくても済むようになります。
なので、セルフビルドができるような土地を探しているものの、なかなかこれだ!というところが見つからず……。
こればかりは運の要素が絡んでくることもあり、地道に探していくしか方法はないのですが、いざチャンスが巡ってきた時にバシッと一括現金払いができるぐらいのお金は蓄えておかなければなりません。
自分の家を自分で建てるというのはかねてからの夢だったし、いざ建ててしまえばそれ以降は無限の節約効果(住居費の削減)を生んでくれるものでもあるので、ぜひ実践したいことのひとつです。
今後やりたことその② 自家農園を獲得する
土地を買う際には家を建てるだけでなく、ちょっとした自家農園が造れるくらいの広さが欲しいな~~と思っています。
自家栽培ができれば食費が削減できるというのがひとつの理由ですが、とはいえ野菜を買うのにかかるお金を減らすといっても、金額はたかが知れています。せいぜいひと月あたり数千円ほどではないでしょうか。
そんなことより、自家農園があることのもっと大きなメリットは、最悪仕事をクビになったとしても食べていけるということにあります。
究極、自分の畑で採れるものだけを食べて生きていければ、雇われ労働をしなくても生活していけます。
もちろん沢山採れれば自家通販で現金収入を得ることもできるし、セルフベーシックインカム的な安心感を得られるような気がしています。
今後やりたことその③ 休日はひきこもる
今すぐにできることとしては、”レジャー費を抑えるために、休日はひきこもる”という手段があります。
私はYouTubeを見ながら読書をしたり文章を書いたりすることが趣味のひとつなのですが、これが本当に驚くほどお金がかからず、時間があっという間に過ぎていきます。
しかし、仕事終わりや休日に買い物に出かけたり、ドライブしたりすると、レジャー費がそこそこにかかります。
もちろんそれはそれで気分転換にもなってよいのですが、毎週末のように外出して買い物や外食をするのは贅沢のしすぎだし、なにより疲れてしまいます。せいぜい月に1~2回でいいかな~というのが正直なところです。
それよりも今は興味のあることについて勉強をしたり文章を書いたりするのが楽しいし、自宅の環境が落ち着いて好きなので、わざわざ外出する必要はないかなぁと考えています。
とはいえ貯金をしたいなら収入を増やすのが近道(真理)
これは、私の月々の貯金額の推移をグラフにしたものです。
働いている間はじわじわと着実に総資産が増えていき、無職期間には着々と減っていき、労働を再開した2022年3月以降はまたガッツリと貯金ができていることがわかります。
約10ヶ月の無職期間を経てわかったことは、やはり労働はつよいということです。
どんなにがんばって節約して、たとえ月6万円で暮らせたとしても、生きていくうえでお金は必要です。そして、たとえ派遣社員でも定期的な収入があれば、生活費をまかないつつも確実に家計を黒字化でき、資産を積み上げることができます。
細かな節約はもはや誤差でしかありませんが、定期的な収入にはそのような細かな節約にかかる涙ぐましい努力を容易くなぎ倒すほどの、貯金を着実に増やしていく”パワー”があります。
副収入を増やすのもつよい
ちなみに、2021年4月までとくらべて、今年の貯金額が軒並み10万円を超えているのにはふたつの理由があります。
ひとつは本業の派遣事務の仕事の時給が上がったことで、もうひとつは副業収入が増えたことです。
細かな内訳などは秘密にさせてほしいところですが、だいたい月平均2~3万円くらいを副業で稼いでいます。
ただし、本業のほうは毎月稼げる金額がほぼ固定であるのに対して、副業の収入は月に5万円以上稼げることもあれば、ほぼゼロになることもあります(なんなら経費のほうがかさんでマイナスになることもあり)
月によってかなり変動が激しくアテにできるほどのものではないため、「たくさん稼げたら嬉しいな~」ぐらいのゆるい意気込みでぼちぼちがんばっています。
副業で稼いだお金に関しては、たくさん稼げたからと油断して散財していては意味がないので、投資に回すようにしています。
定期収入で資産を増やしつつ、更なる生活費圧縮の種を蒔く
数年かけてあれこれ試行錯誤した結果として、正直もう節約のフェーズは終わったなと感じています。
もちろんこれまでに行った生活費削減の試みを取りやめるわけではありませんし、今後なにか新しい家計改善方法を発見したら積極的に取り入れたい、とは思っています。
なにより、節約をがんばることで得られた”お金を使わなくても楽しく生きていくノウハウ”や、成功体験のようなものは、自分の人生にとてもよい影響を与えてくれたと自信をもって言えます。
が、「なんとなくこのあたりが限界なのかなぁ」という気持ちがあるのも確かです。
今後の数年は、定期収入を得ながら副業もがんばり、貯金したり投資したりしつつ、マイホームをセルフビルドできる土地を探す……というのが当面の方針です。
数年後には家賃のかからない家を手に入れて、副業収入をもっと安定させて、サイドFIREできるぐらいになったらいいな〜と思っています。目指せ週休5日生活。