以前、バンライフ関連の記事で引用した、サンフランシスコのブランドンさん(Google社員)。
税金や学生ローンの支払いなどをしても、給料の90%を貯蓄にまわすことができている
この「給料の90%を貯蓄」というパワーワードが印象深すぎ、ふと「自分は給料の何割を貯蓄できているのだろう……」と疑問をもち、家計簿を振り返るなどして現在の支出と貯金の割合を調べたり、意識するようになりました。
直近の2019年の一年間の平均では、貯金率(手取り収入に対する貯金の割合)が37.7%になり、9割貯金は無理でも、5割貯金くらいならがんばれば達成できるのではないか?と思えるくらいには、生活費を減らし・貯金を増やすことができています。
貯金率を増やすために、生活費の大部分を固定費化
いわゆる固定費というと、毎月定額で支出のある家賃や通信費などを指すことが多いですが、私はそれにプラスして、食費や日用品代なども、月々定額の予算を組むようにしています。
そのほうが、「毎月の必要最低限の生活費はどのくらいなのか」「手取り50%を貯金として残したうえで、どのくらいの余剰金があるのか」が、わかりやすいためです。
たとえば、仮に月に12万円の手取りがあったとしたら、6万円は貯金をするとして、
- 家賃・光熱費 22,000円ぐらい
- 食費(自炊代) 10,000円ぐらい
- 通信費(格安SIM+ポケットWi-Fi) 3,000円ぐらい
- 通勤費 2,000円ぐらい
- 消耗品(日用品)代 1,000円くらい
- 特別支出積立金 10,000円くらい
……などの、トータル約48,000円が固定費の扱いです。
その月は、残りの12,000円が変動費(おこづかい)扱いになり、12,000円の範囲内で、洋服や趣味の本やゲームを買ったり、外食や旅行をしたりすることになります。
固定費扱いの5万円足らずで生活に必要なお金は確保できているのだから、まかり間違っても死ぬようなことはありません。
ちなみに、税金や車検など、年に一度しか支払わないものでも支払金額が大きいものに関しては、「特別支出積立金」として毎月お金を積み立て、貯金を減らさずに対応するようにしています。
手取りが多ければ多いほど好きなことができる!と考えると、毎日の労働意欲の助けになったりならなかったり……。
あとは、メルカリなどの不要品を売って収入を増やせるようなツールを駆使したり、副業的なことをがんばって収入を増やすという手もあります。
ですが、家賃の安い家に引っ越すとか、通信費や食費を下げるなど固定費の部分を削減できる方法はいろいろとあるので、無理に収入アップを試みるよりも、まずは生活費の見直しをするようにしています。
節約に関しては、ハードルは「ちょっと無理め」なぐらいに高いほうが成功しやすいので、5割というラインは今の自分にとってちょうどいい目標になるのではないかと思います。
「もし収入が今の半分になったら」を想定した予行練習、と考えてもいいかもしれません。
「手取りの5割を貯金できている人」の意見が勉強になる
「5割貯金」についてざっくり調べていたところ、↑の記事が目に留まりました。
やはり、平均的な貯金額としては手取りの3割以下が多数派のようですが、5割以上の貯金をしている人も一定数います。
興味深いのは、1~3割貯金の人の意見には「これが限界、精一杯」というものが多いのに対し、5割以上になると「食費等の毎月かかるお金以外は殆ど使わないから」とか「貯めるのが趣味」などといった意見が出てくる、ということ。
もちろん、それぞれ人によって手取りの金額は異なること、家族構成や生活形態・生活環境なども千差万別なことを考えると、一概にどうこう言えるようなものでもありません。
しかし、「これが限界!」と思っている人のお金の使い方を、その人以外の人の目から見ると、無駄遣いが見えてくる……ということは充分にありえます。
お金を無理なく貯められる人には、「月々の出費をミニマムにする習慣や法則」のようなものが共通しているような気がします。
貯金をしんどいこと・つらいことと捉えるのではなく、お金を貯める作業自体に楽しみを見出している、というのも興味深いポイントです。
節約の具体的な方法を考案するのはもちろん必要なことですが、なにより「必要最低限」でも楽しく暮らせるマインドをもつ、というのが、月々の貯金額を増やす近道であると思います。