週休5日であんまり働かずに生きていこうとしています。
週休5日で生きていくうえでやるべきことや具体的な方法論について、自分で考え&実践した限りのことをまとめておきます。
まずは支出を最小化する
週休5日生活を実現するために必須なのが生活コストの最小化です。
おそらく、これができなければ週休5日は達成できないと思われます。
働き方が非正規雇用メインだったり、あるいは手取り収入が少なく資産形成が難しい人にとっては、出ていくお金を可能な限り最小限に抑えるのはマストです。
ちなみに、個人的におすすめの支出額(ひと月分)はこんなかんじ↓
- 家賃 20,000円以下
- 光熱費 5,000円以下
- 通信費 3,000円
- 食費・外食費 15,000円
- 雑費 2,000円
- 交通費 1,000円
- 国民年金 16,000円
- 健康保険料・医療費 2,000円
計:64,000円
時給1,000円で週2日×8時間働く
ひと月あたり64,000円くらいの収入であれば、週2日の時給1,000円のアルバイトでまかなうことができます。
時給1,000円×8時間労働×週2日×4週間=64,000円の収入
とはいえ毎月のように収支がカツカツだと欲しいものも買えないし貯金もできないし、おちおち病気もできないし、精神的にも不安です。
現実的には、週2日労働ではなく3日労働ぐらいにするとか、仕事が休みの週5日間は副業(複業)に取り組むなどの対策が必要です。
ですが、ベースとなる生活費である”ミニマムライフコスト”は、週2日労働で充分まかなうことが可能です。
では、必要最低限の生活コストについて、費目ごとに詳しく解説します。
①家賃……20,000円以下
家賃は、できれば田舎で格安の空き家を購入するなどして、できる限り0円に近づけていくことが望ましいと思います。
が、私自身、田舎で空き家を探してみてはいるものの、どうも「これだ!!」と思える家が見つからず難航しています。
なので、暫定的にワンルームのひとり暮らしか、ふたり以上で家賃を折半するなどして、ひと月20,000円ぐらいを住居費として想定しています。
もちろん東京などの都会では20,000円では駐車場も借りられないとは思いますが、地方都市のボロアパートであれば、このくらいの価格帯の部屋は充分現実的です。
②光熱費……5,000円以下
我が家の光熱費はだいたい毎月5,000円くらいで、内訳は以下の通りです。
- 電気代 1,500円
- 水道代 500円
- ガス代 3,000円
ガス代だけ異常に高いのはプロパンガス会社にぼったくられているせいだと信じて疑っていませんが、地域柄なのか水道代がとてもお安いので、平均にならすと月5,000円前後ぐらいに収まっています。
③通信費……3,000円
通信費(というかネット代)は、楽天モバイルなどの格安プランに一本化しましょう。
楽天モバイルでなくともいいのですが、もはや通信費には3,000円もかければネットし放題&通話し放題が当たり前の時代です。
もっと安く抑えようと思えば、楽天モバイルと格安SIMの併用などで月1,000円台も可能。
(※ちょっと手続きや条件がややこしかったりしてハードルが高いので、ここでは割愛します)
もはやスマホ代に10,000円、自宅の固定回線に5,000~6,000円も払っていた時代は完全に終焉しています。
通信費は最低限まで抑えつつ、快適ネット使い放題ライフを送るのが最適解です。
④食費・外食費……15,000円
食費と外食費はあわせて15,000円ほどまでに収める必要があります。
毎週末のようにレストランで外食をしたり、お酒を飲みまくったり、毎日おやつを食べたりしていると、食費が家計を圧迫します。
外食・飲酒・嗜好品は生活に必ずしも必要とは言いきれず、どちらかというと”日々の潤い”や”自分へのご褒美”的な意味合いが強いものです。
世の中的には「”ただ生きていくためだけの食事”なんて味気ない、つまらない」という意見が主流派なのかもしれません。
が、それでも、あんまり働かない生活の実現のためには、そのような生活の潤い的要素は積極的に縮小していかせざるを得ません。
月15,000円程度であればまったく外食できないとか、まったくおやつが食べられないというほどのカツカツ具合にはならないので、予算の範囲内でささやかな楽しみを得ることは充分可能です。
また、嗜好品の食べすぎや飲みすぎ、糖分や塩分の摂りすぎを避けることは、健康にもよい影響を与えてくれるはずです。
⑤雑費……2,000円
トイレットペーパーやティッシュ、ゴミ袋、歯ブラシや石けん類などといった生活必需品の購入費用は、月2,000円もあれば充分です。
生活必需品だけではだいぶ余るぐらいだと思われますので、余剰金はファストファッション系の洋服や、下着類の購入費用に充てることを想定しています。
毎日違うブランド服をとっかえひっかえに着飾ることはできませんが、清潔感のある格好をして衛生的な生活を送るだけならなんの問題もありません。
毎日使う日用品はまとめ買いをするとか、100円ショップを活用するなどして、予算内でうまくやりくりをすることも必要です。
⑥交通費……1,000円
あんまり働かずに暮らそうと思ったら、車をもつことはほぼ不可能と思っていただいて差し支えありません。
車は維持費だけでも毎月20,000~30,000円ほどのお金を吸い取っていく、まさに金食い虫です……。
仕事に必要などのどうしても手放せない理由がない限りは、自家用車は所有しないほうがベターです。
交通費は原付バイクのガソリン代として、月1,000円程度を確保しています。
ただし、原付バイクであっても税金や自賠責保険料などがかかりますので、実際に月々に使えるガソリン代はもっと少なくなります。
実際のところはメインの生活圏を自転車移動や徒歩移動ができる範囲内にする必要がありますが、それでも原付バイクが1台あれば、行動範囲はぐっと広がります。
自転車ではとても行けない距離でもストレスなく足を延ばすことができますし、原付でちょっとした小旅行に出かけられるなど、楽しみ方は無限大です。
⑦国民年金……16,000円
毎月の生活費として、あえて国民年金保険料を組み込んでみました。
年金は所得によって減免や免除が適応され、全額免除であっても定年後に半額程度の年金を受け取ることができます。
年金の16,000円を支払うのもキツい、そんなに支払っていたら生活ができなくなってしまう……という場合は、迷わずに減免や免除の申請をするべきです。
後々に金銭的な余裕がでてきたら追納するという手段もあります。
それでもここに国民年金保険料を組み込んだ理由はひとつ、追納の必要性をなくしつつ、定年後の年金を満額で受け取るためです。
国民年金破綻の可能性や受給年齢の引き上げ、受給額の減額などについての議論はあろうかと思いますが、現時点(2021年)では、毎月の年金の支払いができていれば、定年後に月65,000円程度が受け取れることになっています。
この65,000円という金額でピンときてもらえると思いますが笑、年金を満額受け取ることができれば、定年後は年金だけで週2日の労働ぶんの収入をまかなうことができるのです。
現時点であんまり働きたくないのだから、30年、40年後の未来の自分も「あんまり働きたくない」と思っているはず。公的年金だけで生活を成り立たせることができるという安心感があれば、老後の不安もいくらかやわらぐのではないでしょうか。
⑧健康保険料・医療費……2,000円
国民健康保険料に関しては、非課税世帯であれば年間10,000円ちょっとくらいまで?保険料が引き下げられるという噂です(※セミリタイア系ブログなどで聞きかじった情報です)
プラス、ちょっと風邪をひいたので病院に行きたいとか、歯医者の定期健診に行きたい程度の医療費であれば、月2,000円程度を積み立てていれば充分まかなえそうです。
が、これでは入院や手術が必要な病気や怪我にはとても対応できないので、そのときは高額療養費制度(※入院・手術にかかる自己負担額に、上限が設けられる公的制度)などで対処する必要があります。
ちなみに、年収210万円以下の場合の自己負担額は57,600円(/月)です。
ある程度のまとまった貯金があれば恐れるに足りない金額ですので、もしもの備えとして、この2~3ヶ月分ぐらいの貯金は確保しておくと安心できます。
時給労働でひと月あたり6~7万円ほどの収入源を確保する
上記の生活費をまかなえるだけの収入をどうやって得たらよいのかについて、いくつかの方法をまとめます。
①長期のパート・アルバイトで働く
週2~3日程度のシフトで入れるパートやアルバイトなら長期的・安定的な収入を得られ、働き続けている限り、生活が破綻する可能性を低くおさえることができます。
私が近所でリサーチした範囲内で、「週1日からのシフトOK」としていたのは、以下のようなところです。
- マクドナルドやすき家などファストフードチェーン
- ファミレス
- スーパー
- ドラッグストア
時間的にあまりたくさんは働けない、学生さんや主婦の方が多く働いているところは、比較的シフトの融通がきくところが多いようです。
選択肢はあまり多くないものの、やはり長期的に働けて安定した収入が得られる安心感がありますし、人間関係が良好であれば労働のストレスも少なくすむはずです。
また、週休5日隠居生活の提唱者(?)である大原扁理さんは、介護のアルバイトで”東京で年収90万円”という収入を得られていたとのことで、大変参考になります。
②短期派遣で働く
いわゆる単発バイトや短期派遣などで、トータルして週2日程度の労働におさえることも可能です。
コンスタントに週2日働けなくても、1ヶ月単位のアルバイトを2~3ヶ月間隔で入れるなどの変則的な働き方でも、必要最低限の生活の資金を確保できます。
具体的には、
- リゾートバイト
- 引っ越し
- 倉庫作業
- 野菜・果物の収穫や加工、発送作業
- イベントスタッフ
- 試験監督
- データ入力
- 治験
こういった仕事であれば、わりと常に求人されています。
短期バイトはインターネットで簡単に応募でき、働きたいと思ったときに比較的すぐに働けるのもメリットです。
めんどうな人間関係のしがらみもなく、「自分には合わないな」と思う職種は避けていくことで労働ストレスを少なく抑えることもできます。
ちなみに、私は「フルキャスト」というポータルサイトに登録して、単発で働ける仕事を探しています。
他のサイトは私の住んでいる地域の求人広告が少なく、四国地方でいちばん求人数が多かったのがここでした。
自力で稼ぐ
上記のパート・アルバイトと並行して、誰かに雇われることなく自分ひとりの力で稼ぐ方法を見つけることも重要です。
むしろ、バイトでの雇われ先を見つけるよりも、この”自力で稼ぐ方法”をできるだけ多く身に着けておくことが、”あんまり働かずに暮らす”ためのいちばんの近道だと思います。
仮に労働時間が増え、結果的に週休2日のサラリーマンより多く働くことになったとしても、自分の得意なことや好きなことで、誰かに雇われることなく働けるなら、それはとても充実した楽しい時間になるはずです。
最低限生活するだけの収入があり週休5日を達成したところで、生活が楽しくなければなんの意味もありません。
生活を維持するため、また余剰金を生みだして貯金をするためにも、雇われ仕事以外の収入源を確保しておく必要があります。
具体的には、
- ブログ
- YouTube
- Webライティング
- デザイン
- プログラミング
- イラスト
- ハンドメイド販売
- せどり
- 輸入品販売
- ウーバーイーツ
このあたりがおすすめです。
これらはどれも適正があれば月数千円~数万円程度の収入源になり、才能があれば雇われ仕事以上にたくさんのお金を稼ぐこともできるものです。
ライティングやイラストは、クラウドソーシングやココナラなどのスキル販売サイトで受注することができます。
ハンドメイドならminneやBASE、せどりや輸入品販売をするならAmazonやメルカリなど、お金を稼げるサイトは無数にあります。
ブログやYouTubeで収入を得るには、長い時間をかけて本気で取り組む根気と体力と気力が必要ですが、うまくやれば「寝ていてもサイトが稼いでくれる」状態を生みだすことができます。
非推奨:投資や投機の収益に頼る
投資や投機にはリスクがあります。
投資で得られる配当金などの収益や、個別株の売買による収益、FXなどのハイリスクな商品への投機はおすすめできません。
よほど多くの資産や貯金があるなら別ですが、投資に比率を傾けすぎてしまうと暴落などにより資産残高が目減りしていき、生活が破綻する可能性すらあります。
過去に株価が大きく値上がりして資産が増えたからといって、未来も同じだけ値上がりしていく保証はどこにもありません。
今年、年○万円の配当金が得られたからといって、来年も同じだけ配当が得られる保証もありません。
投資は、”あんまり働かない生活”を2~3年ぐらい続けても手をつけないですむぐらいの現金が余っているなら、インデックス投資など比較的ローリスクな商品を長期運用するくらいに留めるのがおすすめです。
それでも、含み益を収益としてみなして家計のアテにしたり、現金がなくなったからといって頻繫に取り崩していくようなら、投資をするのは避けたほうがいいと考えています。
自分でコントロールすることのできない株価に一喜一憂させられるより、上記のような自力で稼ぐ方法を模索するほうがよほど堅実だし、よほど楽しいことだと思うためです。
週休5日達成!!!
この週休5日で生きていく方法のいいところは、
- 莫大な資産を築いてFIREやセミリタイアを達成する必要がない
- 健康な体と精神さえあれば、貯金がほぼない状態からでもはじめられる
- 週2日のアルバイト+YouTube収益など、複数の収入源を組み合わせることができる
- 個々人の得意分野が活かせる
……などなど、ひとことでまとめると、比較的再現性が高い方法であるというところです。
生活費を必要最低限におさえられ、必要最低限の労働ができるだけの気力と体力があれば、週休5日生活は誰にでも実現可能です。
収入の柱が何本かあれば、生活が破綻しにくくなる
週休5日生活の成功させるためには、
- まずは支出を最小化し、
- 必要最低限の時給労働で自由時間をGETしつつ生活の基盤を固めて、
- 自分の好きなこと(できれば複数個)で稼ぐ力を最大化する
……という3ステップが重要です。
複数の収入源があれば、アルバイトなどの雇われ労働の日数を減らしつつ、自分の好きなことで稼いだお金だけで生活費をまかなうことは充分可能であると考えています。
収入額が支出額を上回れば貯金をしたり、欲しいものを買ったり、旅行をしたりする余裕も生まれますし、なにより「今後も、好きなだけ週休5日生活を続けていくことができる」という安心感が得られます。
もちろん自分ひとりの力でお金を稼ぐのは簡単なことではありませんが、それだけやりがいもあるはずです。
この働き方なら、云千万円の資産がなくても、誰でも夢のセミリタイア的生活を送ることが可能です。
かく言う私もまだまだ支出を最小化しきれていない部分があるので、今後も精進していきたいと思います。