生活をダウンシフトして、生活費や買い物にかかる費用を抑える実験を続けています。
その中で、実際に試してみて「これは効果があった!」と思った項目をまとめてみました。
節約してお金を貯めたい!生活費を最適化したい!という方の参考になれば幸いです。
- まずは断捨離して、不要品を見極める
- 家計簿をつけるようにした
- 生活費を完全折半にした
- 東京⇒高知へ地方移住して家賃が1/3に
- 小食生活で1日1.5食⇒1日1食に
- 肌断食で化粧品にかけるコストを大幅カット
- 手持ちの服を20着以下まで減らした
- 趣味の道具を所有することをやめた
- 通信費を最小限にした
- 保険料を最小限にした
- 平日にお金を使わないようになった
- 「キャッシュレス至上主義」になり、現金の持ち歩きをやめた
- 楽天経済圏に移行した
- 楽天証券でポイント投資&つみたてNISAをはじめた
- まとめ
まずは断捨離して、不要品を見極める
私の節約・貯金生活のきっかけになったのは、まちがいなく断捨離にハマったことでした。
以前は、買ったはいいものの着ない服や使われないまま埃をかぶっているもの、押入れの奥深くにしまい込まれたものなど、家の中にこまごまとしたものがあふれかえっていました。
そしてことあるごとに「ああ、片付けなきゃ……」「掃除しなきゃ……」と焦り、常になんとなく息苦しい状態にありました。
ところが、断捨離ブームやミニマリストブームにのせられて家の中のものを減らしはじめると、家の中のものの量と比例するように、だんだんと家計もスリムになってきました。
ものを手放すとお金が貯まるようになる!などというと、なんだかちょっとウソっぽく聞こえてしまいますが、個人的にはかなり当てはまっています。
家計簿をつけるようにした
家計簿をつけたほうがいいか、つけなくてもいいのかは人によって意見が分かれるところだと思いますが、もともと浪費家だった私にとって、自分の出費の把握・管理に家計簿は必要不可欠でした。
家計簿をつけるようになって以降は、毎年のように年間の総支出額を減らすことができています。
そもそもの収入が多く、かつ物欲が薄く見栄っ張りでもない人だったら、家計簿なんてつけなくてもお金は自然と貯まっていきます。
ですがそうでない場合、家計簿をつけて自分の家計の状況を記録・把握することで、結局のところ家計改善のいちばんの近道になると思います。
家計簿をつけることを続けられるシステムをつくり、自分の節約意識を育てていけば、必ず家計の最適化は達成できます。
生活費を完全折半にした
我が家はふたり暮らしで、家賃・光熱費・食費からゴミ袋代まで、基本的に完全折半にしています。
完全折半のメリットとしては、
- 生活費として毎月、どのくらいのお金がかかっているのかが、お互いに把握しやすいこと
- 同じ家に住むどちらか一方に、生活必要経費の負担が偏る、ということが起こらないこと
- 共同財布や共用クレジットカード、電子マネーを使うことで、現金のやりとりの手間を最小限にできること
……などがあります。
あくまで私個人の例ですが、もし「食費は自分が、光熱費は同居相手が」などの費目ごとの分担制にしてしまうと、相手が負担している分野に関しての節約意識が薄れ、やがて家計全体に対する意識まで低下してしまうことがわかりきっていました。
夫婦の場合、相手の収入まで含めた家計全体の管理を、どちらか一方が担うというやり方が一般的なのかもしれませんが、個人的には(そうするのも、されるのも)なんとなく息苦しく感じて、やりたくありません。
これは、同居人も共通の認識です。
今のところ完全折半のやり方で生活費はだいぶ縮小できているし、どちらかの負担が極端に重いということもないので、当分は今の運用のままでやっていきたいと思っています。
東京⇒高知へ地方移住して家賃が1/3に
2016年12月に東京都大田区⇒高知県に移住して、家賃が1/3になりました。
「住む場所を変えて家賃を下げたこと」は、生活費を縮小するうえでは最も効果があった方法だったと思います。
欲しいものや食べたいものを我慢したり、趣味にかかるお金を削ったりするよりストレスが少なく、生活の満足度を維持できる(我々の高知移住の場合、むしろ満足度は向上している)うえに、毎月の節約できる金額がケタ違いです。
地方移住や転職など思い切ったことをしなくても、「今の家より数千円、家賃が安い家に住む」だけでも、年間でみれば充分すぎるほどの節約効果が得られるはずです。
小食生活で1日1.5食⇒1日1食に
家賃の次に削減できそうなところでは、「食費」が最も削りやすい費目に相当するのではないかと思われます。
電気代や水道代をこまごまと節制するより、たった一度の外食を控える方がはるかに効果的だからです。
とはいえ、私は料理が苦手で1日3食自炊をするだけの余裕もスキルもなく、以前は毎日のように外食に頼っていました。
そこで、私がまずはじめにやったことは、「自炊するのがめんどうで日々のストレスになるぐらいだったら、いっそ食べない」ということです。
まず、朝ごはんを食べるのをやめました。
朝はバタバタとしていてごはんを作る余裕なんかないのに加えて、「どうせ12時になったら昼食をとるのに、忙しい出勤前にごはん食べる必要があるのか?」という疑問を抱いたためです。
次に、昼ごはんをつくって毎日お弁当として職場に持参することをやめました。
しっかりとごはんを食べるのは仕事から帰宅後、ゆっくりと食事をする時間があるときだけに限定し、それ以外の時間はチョコレートをつまんだり、ヨーグルトとグラノーラを混ぜたものを間食として食べています。
最近は「断続的断食」とか「20時間断食」と呼ばれる方法が流行っていますが、それに近い食事法をとっています。
また、晩ごはんにしっかりと一汁三菜を作るのがめんどうで、一汁一菜の粗食生活を実験したりもしています。
今のところそれですごくやせ細っている……というわけでもなく、3食たべていた頃と体力的にもメンタル的にもさしたる変化を感じないので、小食生活は継続していこうと思っています。
肌断食で化粧品にかけるコストを大幅カット
大学の時に肌トラブルを経験して、肌につけるものに対してすごく敏感になりました。
基礎化粧品やメイクに対して、いろいろ試してみていきついた結論は、
- 結局、どんな基礎化粧品も界面活性剤を肌に叩き込んでいることにかわりはない
- メイク落としが一番肌に悪い→メイク落としを使わなければいけないようなメイクをしなければいい
- 洗浄力の強い洗顔料でゴシゴシこすらなければ、肌の水分も脂分も奪われることはない
ということでした。
化粧水などの基礎化粧品を一切肌に触れさせない「肌断食」をもう数年単位で継続しており、その副産物として化粧品代が浮いて節約になっています。
そしてお肌の方は、お風呂あがりに化粧水をはたきまくっていた頃に比べて、正直、さしたる変化を感じません。
人それぞれ肌のタイプも生活習慣も異なるので、一概におすすめできるようなものでもありませんが、「毎朝時間をかけて化粧して、メイク落としで肌を痛めるのがいやだな…」と思う方は、試してみてもいいのかもしれません。
手持ちの服を20着以下まで減らした
学生~20代前半までの頃は、いったいどこにそんなお金があったのか??というくらい、服にお金をかけていました。
30代になり、さすがに20代の頃のようなファッションに対する情熱は薄れてしまい、仕事着や、休日に着る私服はほぼ制服化しています。
そうすると、たとえ毎日違う服を着たとしても、手持ちの服は20着もあれば充分だということに気付きました。
最近では「夏服」「冬服」といったふうな区分けすらもわずらわしくなってきて、トップス+ボトムスのベースはオールシーズン同じ服を着回し、カーディガンやアウター、小物などで寒さ対策をするようにしています。
思えば、自分がどんな格好をしてどんな系統のオシャレをしていようと、他人からみればどうでもいいことです。
オシャレはほぼ自己満足のためにするものであり、そこにお金をかけたい気分のときはそうしたらいいし、そうでもないときはそれなりでよいのだ……と割り切って以降は、自分の物欲に振り回されることもなくなり、ずいぶんとラクになりました。
趣味の道具を所有することをやめた
私の趣味費の大部分を占めている「読書」と「ゲーム」にかかる費用は、購入したものを手元に残しておくのをやめたことで、大幅に削減することができました。
本は1冊買うと1,000円以上、ゲームソフトは1本5,000円以上のお金がかかります。
欲しい本やゲームを毎回新品で購入していたら、あっという間に破産してしまう……ということで、これらに関しては「必要に応じて換金する(手放す)」というふうに決めています。
他にも、本は図書館を利用すれば何冊でも無料で読むことができますし、ネット上には雑誌が月々数百円で読み放題になるサブスクが溢れています。
「コレクションすることの楽しさ」も趣味のうちというのも理解できますし、本棚に本がたくさん並んでいて、いつでも読みたいときに読める環境を整えることも大好きです。
ですが、
- 読んでみたらあまり共感できなかった本
- 遊びつくしてしまってもうやらないゲームソフト
- 既に飽きていたり、趣味嗜好が変わってしまったコンテンツ
……などが家の中に散乱していると、それだけでなんだか居心地が悪くなり、モヤモヤを穴埋めするためにまた新たな出費に走る、という悪循環を生みかねません。
無理に手元に置いておかなくてもいいものはいっそ手放してしまって、また別のコンテンツに触れるための資金にするというのも、趣味の楽しみ方のひとつとしてアリなのでないかと思います。
通信費を最小限にした
以前、2年ほどの間3大キャリアのスマホ契約をやめ、通信費は「ガラケー+ポケットWi-Fi」の組み合わせで最小限化するという実験をしたことがありました。
実際にスマホを解約し通話専用のガラケーを契約したところ、通信費は1/5ほどの1,000円台まで減り、月々の支払いがとてもラクになりました。
同居人と共用で使っているポケットWi-Fiの使用料をあわせても、月々の通信費は3,000円以下です。
スマホに毎月5,000円以上の費用をかけていた頃は「そういうものだ」と思い込んでいましたが、今となっては「ずいぶん無意味な贅沢をしていたな」と思います。
2019年12月にiPhoneを購入して以降は、ポケットWi-Fiの契約を解除し、ネットは楽天モバイルだけでまかなっています。
楽天モバイルは驚くほど快適(高品質)&低価格で、月によっては貯まったポイントで支払い通信料としての支出が0円になる場合もあります。
スマホ代と自宅の固定回線代に1万円ちかくの通信料を払っていた頃に比べると、その節約効果は歴然です。
保険料を最小限にした
生命保険・医療保険などの各種保険料は、俗説では「マイホームの次に高い買い物」であると言われています。
私は過去に1週間程度の入院・手術が必要な病気をしましたが、その経験から、自分には高額な医療費は必要ないという結論に至りました。
民間の保険に入っていなくても、国民健康保険を払ってさえいればふだんの医療費は3割負担に抑えられるうえ、手術が必要な病気をしたとしても「高額療養費制度」のお世話になることができます。
仮に半年~1年以上も入院しなければいけないような大病をしたとしても、150~200万円もあれば充分に必要な費用をまかなえ、もしものときの備えになります。
毎月1万円を保険会社に投資するより、1万円でも多く貯金をするほうが単純でわかりやすく、どんな緊急事態にも対応できることを思うと、あえて「保険にお金をかけたい」という気持ちにはなりません。
当面の間は、保険に入るより節約をすること、そして健康に気を配ることのほうに注力していくつもりです。
平日にお金を使わないようになった
平日は基本的に、いわゆる”ノーマネーデー”にして出費をほぼゼロにしています。
ノーマネーデーとは言いつつも、まる1日まったくごはんを食べないとか、電気やガスを使わないとか、通勤にお金をかけたくないから歩いて出勤する……といったことは不可能です。
自炊にかかる食材費や光熱費、通勤にかかるガソリン代などは、あくまでも前払い・後払いをしている状態でしかありません。
生活するためのお金はしっかりと日々かかり続けていますし、そのために必要以上のものを買っていたとしたらそれは「無駄遣い」になります。
とはいっても、例えば、
- 自販機で飲み物を買わずにマイボトルを持ち歩く
- 外食やコンビニ食を控えて、冷蔵庫にあるもので自炊をする
- お昼ごはんはお弁当を持参する
……などの工夫で、財布を一度も開かずに1日を終えるということは可能です。
そしてこの「無駄に財布を開かないようにする」という習慣を定着させるためには、外出の際に現金を持たないようにするというやり方が有効でした。
「キャッシュレス至上主義」になり、現金の持ち歩きをやめた
もし手持ちの現金がなければ、現金しか使えない自販機で飲み物を買うことはできません。
現金を持たないことで、のどが乾いたから自販機でコーヒーを買う、といった少額出費がだいぶ抑えられ、家計がスリムになった実感があります。
更にはクレジットカードなども一切持ち歩かないようにすればもっとノーマネーデーを徹底できるのですが、私の場合は通勤のために原付を使うことが多いので、ガソリンスタンドで使えるクレジットカードは必須です。
クレジットカードの使い方に関しては、慎重に取り扱わなければ無駄な出費は増える一方になってしまうため、自分なりの「クレジットカードの適正な使い方」のようなものを考えておく必要があります。
また、リボ払いなどに対するマネーリテラシーを身に着けておくことも重要です。
クレジットカードの正しい使い方さえ身についていれば、昨今のキャッシュレス決済はポイント還元率がよく、もはやお得なことしかないといっても過言ではありません。
キャッシュレス決済にしろ、現金払いにしろ、「必要なものを、必要なだけ買う」ということを徹底できていれば、浪費を抑えつつ受けられる恩恵はしっかり受けることができます。
楽天経済圏に移行した
楽天経済圏とは、楽天系サービスを利用することで貯まるポイントを支払い用途のひとつとして利用することで、生活に必要なありとあらゆる出費をまかなうシステムのことを指します。
私がほとんど毎日のように使っている楽天系サービスは、
- 楽天市場
- 楽天モバイル
- 楽天銀行
- 楽天証券
……などなど。
SPU(スーパーポイントアッププログラム)という、楽天市場独自のポイントアップシステムにより、ポイント還元率は常時10倍ほどになっています。
また、楽天市場でポイントを利用して購入した書籍などを、読み終わったあとでメルカリに出品することで、購入価格の大部分を現金化してしまうという合わせ技も可能です。
楽天証券でポイント投資&つみたてNISAをはじめた
余った楽天ポイントの使い道として、楽天証券でポイント投資をしています。
ほんの少額からポイント投資をはじめたことをきっかけに、インデックス投資への興味がわいてきて、2020年につみたてNISAも開始しました。
資産運用でお金が増えたり減ったりするのを見るのも楽しいのですが、投資をはじめて以降は、「ムダな買い物をして貯金を減らすくらいなら、投資口座に入金して資産を増やしたい!」と思うようになり、明確に無駄遣いが減りました。
インフレリスク対策にもなりますし、まとまった生活防衛資金ができた段階で投資をはじめてよかったと思います。
まとめ
過去数年間で試してみたダウンシフト・ダウンサイジングにまつわる方法で、効果があったと思うことのまとめでした。
節約には、
- 設定した目標をクリアする達成感が得られる
- 目標達成のための短期的・長期的な戦略立てを学習&実生活にすぐ反映される
- 自分の欲求をコントロールする訓練ができる
- 節約したお金を使って、今までしたことのない体験ができる
などなど、様々なメリットがあります。
生活を縮小した状態を維持したり、節約を習慣にするために一番手っ取り早いのは、そこに”楽しさ”や”趣味性”を見出すことです。
少なくとも私は、楽しくなければ何事も続きません。
節約する!切り詰める!というと、大変な作業にも、ストイックで禁欲的なようにも聞こえますが、実際はわりとぼーっと、トライ&エラーを楽しんでいます。
どんなに小さなことでも成功体験を積んでいくと、やみつきになって自然と自律したり、新しい節約のアイデアに思い至ることもできます。
小さな額から計画立て⇒実践を繰り返し、半分以上”遊び感覚”で、これからも節約や貯金を楽しみたいなと思っています。