キャッシュレス決済派の最大の難敵である小銭の扱い方について、最近、ガラッと運用方法を変えてみました。
小銭をもうどうしたらいいのかわからん問題
最近では日々の支払いの9割以上をキャッシュレス決済でまかなっていますが、それでも、現金しか使えないお店で食事や買い物をすることもあります。
また、クレジットカードの通信エラーやスマホ決済の充電切れなどのトラブル回避のためにも、いくらかの現金は身につけておいた方が安心です。
その過程で発生する小銭の管理についてはかれこれ数年単位で悩みまくり、過去には小銭貯金を試したこともありました。
過去の小銭貯金スタイル
今ほどキャッシュレス決済大好き人間でなく、ふつうに現金を使って買い物をしていた頃、家計管理の一環で貯金箱に小銭を貯めていたことがあります。
100円ショップで購入した大きめのプラスチックボトルに、財布の中にある小銭をすべて入れて貯金箱にしていました。
小銭をそのまま放り込むのではなく、これも100円ショップで購入した金額別の小銭ケースを使い棒金をつくり、金額をわかりやすくする工夫などもしていました。
貯まったお金は、高額で手が出にくいけれどどうしても欲しいものを買ったり、年に1度の税金の支払いなどの大きな出費への補填として使っていました。
が、結果的にこれは家計管理方法として定着しませんでした。
現金が家の中に大量にある状況に違和感があった
キャッシュレス決済に慣れてくると、手持ちの現金が物理的に家の中のスペースを埋めていることに、なんとなく違和感を覚えるようになりました。
せっかくキャッシュレス決済をメインに生活しているのに、大量の現金をわざわざ自宅で保管しているという状況に、なんとも言えない矛盾がある気がしてしまったのです。
また、小銭貯金は定期的に枚数や金額を数えておかないと、今いくら貯金ができているのか?を把握することができません。この管理コストもなかなか厄介でした。
小銭を数えるのが好きで負担に感じない、現金が手元にある程度あったほうが安心感があるというタイプの人なら、小銭貯金箱はかなりやりがいがあって楽しいはずです。
が、個人的には管理の手間と節約効果がつりあっていない気がしてしまいました。
小銭さえなければ財布を手放せるのに……
小銭はお札とちがってかさばるし重いし、そのままポケットなどに入れておくとチャリチャリとうるさいし、ちょっとかがんだだけでこぼれ落ちたりするし、もうハチャメチャに扱いづらい存在です。
キャッシュレス決済に目覚めて以降は↑の小さい財布を愛用していましたが、「小銭さえなければ、財布を持たずにスマホとカードケースだけで外出できるのになぁ……」と常々思っていました。
ちょっとした買い物に出かけるのに、小銭を持ち歩く必要がある場合の荷物は、
- 財布
- スマホ
- 家の鍵
……の、最低3つです。
これが、小銭を持ち歩かなくてもよくなると、
- スマホ
- カードケースになるキーホルダーにつけた、家の鍵
と、荷物を2つまで減らすことができるようになります。
お札は折りたたんでカードケースに収納できるので、小銭さえなければ財布を手放すことができるようになります。
(カードケースになるキーホルダーの詳細は↓に)
そこで、ここ最近試みている小銭の管理&ちょっとした貯金方法が、ゆうちょ銀行口座を”小銭貯金専用口座”にするというものです。
小銭貯金専用銀行口座をつくりました
小銭を家の中に貯めておくのがイヤなら、銀行口座に預金してしまえばいいのでは??と思い、 使っていないゆうちょ銀行口座を小銭貯金専用口座として運用してみることにしました。
当初はメインで使っている楽天銀行に預金したいと思っていたのですが、小銭が入金できる銀行・郵便局でも、楽天銀行への小銭での送金には対応していないことがわかり、断念。
ならばということで、現在まったく使っていないゆうちょ銀行口座を小銭貯金専用口座にすることにしました。
ちなみに、ゆうちょ銀行は楽天銀行へ手数料無料で送金できるなど微妙に連携をしてくれているので、楽天経済圏ユーザーにはわりと相性のいい銀行口座です。
ゆうちょ小銭貯金のメリット
ゆうちょ銀行を小銭貯金専用口座にする最大のメリットは、ATMで小銭の預入ができることです。
わざわざ窓口に並んで謎の紙に必要事項を記入したりしなくても笑、ATMでお札を入金するのと同じように、小銭を投入することができるようになっています。
ただし、一度に入金できる枚数が100枚までなどと決まっており、あまりに大量の小銭を投入するのは機械トラブルになることもあるようです。
計数処理にも多少時間がかかるため、あまり小さな郵便局で大量の小銭預金をしてしまうと長蛇の列をつくる原因にもなってしまいますので注意が必要です。
小銭貯金の運用方法
ふだんの買い物で小銭が発生したら一旦ちいさめの貯金箱にお金を投入し、メルカリの荷物の出荷など郵便局に出向く用事があるときに、ついでに預金をするようにしています。
郵便局に持っていくものは、
- 貯金箱から封筒に移しかえた小銭
- ゆうちょ銀行のキャッシュカード
これだけ。
前述したようにあまりに大量に貯め込むと預入に時間がかかってしまうため、郵便局の用事があるときには忘れないように小銭も持ち出すことにしています。頻度としてはだいたい月1~2回くらい。
ちなみに通帳の管理やキャッシュカードと小銭の持ち運びには、セリアの6リングバインダーと専用リフィルが使いやすくておすすめです。
郵便局ATMでは、通常の預入画面から硬貨の入金が選択できるようになっています。
チャリンと入金したら作業完了。
これで、財布の中からも家の中からも小銭を消し去ることができます。
ゆうちょ小銭貯金は”へそくり”の扱いです
ちなみにこのお金はしばらく手をつけずにがんばって貯めて、ある程度の金額になったらなにか欲しいものを買うための資金にしたいと思います。目標はPS5。
家計簿にもわざわざ入出金の履歴をつけたりしないで、がっつり”使途不明金”にする気満々です。笑
こういった遊びの要素は節約や貯金のモチベーションを維持するのに大いに役立ってくれます。
スマホケースと財布を一体化できました
小銭を持ち歩かなくてよくなったことで財布を手放すことができ、ちょっとした外出には↓のようなスマホケースひとつだけで出かけられるようになりました。
最近はこの小物入れつきスマホケースに、クレジットカードや免許証、家の鍵などを入れて出かけています。
このスマホケースについては、詳しくは↓の記事で。
小銭貯金をしていると”がんばって貯金をしているつもり”になれてしまうので注意
やはり小銭貯金は”お金貯めてる感”が楽しく、だいぶハマりそうな予感がしています。
貯金箱とちがって銀行口座に預金をする方法であれば、現時点で貯まっている金額が数字で一目でわかるので、やる気にもなれます。
ただし、小銭貯金は財布の中にあるお金を貯金箱や銀行口座に移動させるだけのシンプルな貯金方法なので、小銭貯金している=節約ができている、というわけではありません。
仮に毎日現金で買い物をしていたとして、財布の中のお金がなくなればATMでお金を下ろす必要があり、むしろ入出金の手間は増えてしまいます。
そもそも”必要のないものは買わない”という節約意識が備わっていなければ、次々に紙幣を小銭に崩し、それを一旦貯金箱で保管して、貯まったら銀行口座に預けなおす……という謎のループを繰り返すだけになってしまいます。
ただ小銭貯金をしているというだけでは、収入が増えるわけでも、支出が減るわけでもありません。
ただ、繰り返しになりますがお金が貯まっていくのが目に見えてわかることで貯金のモチベーションアップになったり、へそくり的に貯金場所を分けておくことで大きな出費の備えになったり……という効果はあるので、一概に「小銭貯金なんてムダ!」と断言することはできません。
今回はとにかく小銭を持ち歩きたくない、タンス預金的な貯金をしたくないという理由から、ゆうちょ銀行口座を小銭貯金専用口座として運用する方法をはじめてみました。
長続きするかどうかはわかりませんが、ゲームの経験値を貯めるみたいな感覚で、遊び半分で続けていけたらいいな~と思っています。